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□いん石発見は「予算不足」で無理と NASA [CNN]
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200703110004.html
いん石発見は「予算不足」で無理と NASA
2007.03.11
Web posted at: 12:20 JST
- AP
ワシントン(AP) 小惑星やいん石が地球に接近または衝突する事態に備え、米航空宇宙局(NASA)が取り組んできた観測事業が、予算不足で危機に直面している。当地でこのほど開催された小惑星衝突に関する会議で、担当者らが窮状を訴えた。
NASAがまとめた報告によると、将来地球に危険を及ぼす可能性のある小惑星やすい星は、推定約2万個に上る。その9割を2020年までに発見するためには、約10億ドル(約1170億円)の予算がかかるという。
米議会は05年、NASAに小惑星の観測と、衝突に備えた対策立案を要請した。NASAはすでに、直径1キロを超える大きな天体の追跡に着手し、これまでに769個の小惑星、すい星を発見。どれも地球に衝突する恐れはないと判定している。この観測は来年末末までに完了する計画だったが、予定より遅れているという。
さらに、衝突や接近、爆発の危険をほぼ回避するためには、直径140メートル以上の小惑星などをすべて把握しておくべきとされるが、その観測は実現さえ危ぶまれている。
ひとつの方法として、他機関からの天体望遠鏡借用に加え、小惑星探査専用の望遠鏡を新設する案が検討されたものの、これには計8億ドルの費用がかかる。観測をスピードアップするためには赤外線望遠鏡が望ましいが、設置費用は約11億ドルに跳ね上がる。いずれの案も、予算超過を理由に却下されたという。NASAの科学者、リンゼー・ジョンソン氏によれば、他機関の望遠鏡だけを使う案でも約3億ドルの費用がかかるとみられ、実施は見送られている。ジョンソン氏は「NASAの結論は、現時点でできることは何もないということだ」と述べ、予算不足の深刻さをあらためて強調した。
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