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□【書籍紹介】クジラの二の舞はもう勘弁、最新のマグロ事情を網羅した必修本 [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/article/detail/3068612/
クジラの二の舞はもう勘弁、最新のマグロ事情を網羅した必修本
「マグロのすべて」河野博、茂木正人監修・編中村庸夫、中村武弘企画・写真(平凡社 2600円)
1400種ものシーフードを紹介する「食材魚貝大百科」シリーズの別巻として刊行された本書は、一冊丸ごとマグロ尽くし。世界的なスシブームの到来で、鯨のようにいつか食べられなくなる日がくるのではないかという不安が募るマグロを、あらゆる視点から解説したビジュアルブックだ。
縄文時代から食べられていたマグロだが、意外にも江戸後期までは下魚扱いだったという。やがて宴席にも用いられるほど地位が向上してきた折に、天保3年の豊漁による安値が味方して、さしみやすし種として広く食べられるようになった。
稲作とともに伝わった「なれずし」に始まるそんな日本のすしの歴史をはじめ、和洋さまざまなマグロ料理や、生マグロの解体の様子や、マグロのうま味の分析など、食文化としてのマグロにさまざまな視点からアプローチ。
一方で、もっともおいしいとされるクロマグロを頂点とするマグロ属7種の生物学特性にはじまり、種類や海域によって異なる最先端の漁法や、いまやブランド化した「大間のクロマグロ」の一本釣りの名人の漁に同行する紀行リポート、さらにはワシントン条約掲載が取りざたされる中でのクロマグロ完全養殖への取り組みや、地中海での畜養などの最新事情まで。豊富な写真と図版を楽しみながら、マグロに関するあらゆる情報を知ることが出来る。
今後も安全でおいしいマグロが食べ続けられるかどうかという漠然とした不安に答える一方で、消費者が賢い選択をするための情報を完全網羅した本書は、ある意味、日本人の必修教科書かもしれない。
【2007年3月8日掲載】
2007年03月11日10時00分
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