★阿修羅♪ > Ψ空耳の丘Ψ47 > 620.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: JMM [Japan Mail Media] 「無難な才能の時代」 冷泉彰彦 投稿者 愚民党 日時 2007 年 2 月 11 日 02:01:46)
私事で恐縮ですが、昔お世話になった知人の高校時代の親友がJAXAで宇宙飛行士やっているらしいので、興味本位に2人の母校教育内容をググッてみました。
-----------------------------
http://www.fk.ocha.ac.jp/users/chako/suugaku.htm
数学
数学を理解し、日常生活や仕事場で数学を使うことができる必要はかってないほど大きく、また増加し続けることでしょう。生活のための数学、文化的遺産の一部としての数学、仕事場のための数学、科学的並びにテクノロジー的コミュニテイのための数学を柱に次のような内容を学習します。
【数学T、A(1年)】中学校との接続を考慮しながら、方程式と不等式、2次関数、三角関数、図形と計量、平面図形、集合と論理、場合の数と確率の学習を行います。
【数学U、B(2年)】いろいろな関数、図形と方程式、関数の値の変化を「数学U」で、数列、ベクトルを「数学B」で学習します。「数学U」は必修、「数学B」は選択科目として、習熟度別クラス編成で行います。
【数学V、C(3年)】微積分、行列と線形計算、二次曲線などを扱い、理系の進路に対応した学習を行います。
【教養基礎「数学」T・U・V(1・2・3年)】大学との連携プログラムとして、身近な題材や、自然界の美しい現象を「数学」の立場で解明する応用授業を展開し、大学教授による授業も取り入れます。
http://www.fk.ocha.ac.jp/users/chako/rika.htm
理科
1年生で化学と地学、2年生では物理と生物、理科の4分野全てを2単位ずつ全員が必修で勉強します。4分野全てを学習することで、理科の全領域を総合化することができると共に、その中から興味のあるもの、将来さらに深く勉強してみようと思う分野をみつけることができます。
3年生では理科は全て選択となります。最大2科目8単位まで選択できます。各自の興味・関心、将来の進路に合わせて選択します。
【物理】 物理分野は苦手意識を持つ人が多いようですが、2年生の必修授業ではそのことも考え、実験を多く行い、オリジナルのプリントを使って楽しく分かりやすい授業を心掛けています。ただし、決して学習内容のレベルを落とすことはせず、確実な基礎固めを行いますので、理科系志望の人にとっても、応用のきく実力をつけることができます。3年生の選択科目では、入試突破はもちろんのこと、大学進学後の勉学も視野に入れ、高度な内容を取り入れた授業を行っています。
【化学】 1年生の必修では、21世紀に生きる現代人の基礎教養として、中学での理科の学習をふまえ、化学の理論の基礎をミクロな視点で学びます。3年生の選択では、将来自然科学を専門に勉強する人のための基礎として、有機化合物、無機物質、高分子化合物など様々な物質の性質を中心に化学を学びます。また、さらに高度な理論についても学びます。必要に応じて高校の教科書を越えた内容を扱うこともあります。センターテストのみならず、2次試験の受験にも対応できる内容を目指しています。1・3年ともなるべく実際の物質に触れたり、理論を確かめたりするため、2人1組で多くの実験を取り入れながら、授業を進めていきます。
【生物】 2年生の必修では、細胞や遺伝といった生命の連続性に関する分野など、主に基礎的な内容を、3年生の選択では、他の理科で学んだ知識なども使いながら、最近話題のバイオテクノロジーに関する分野まで様々な内容を学びます。いずれにしろ、知識として覚えてもらう部分もありますが、時には教科書にない資料なども使って「考える」授業を心掛けています。
【地学】 地球と宇宙を様々な角度から探っていく分野です。陸地(固体)だけでなく、海(液体)や大気(気体)、さらには星や宇宙まで。また、宇宙の始まりや地球の歴史など、超大昔のことにも触れます。教科書に出てくる事柄が、私達の身の回りではどうなっているかも、できるだけ確かめることにしています。また、宇宙を身近に感じるような授業を心掛けます。
http://www.fk.ocha.ac.jp/users/chako/risuu.html
2006年度 理科・数学 体験授業(第10回)
お茶の水女子大学附属高等学校
(中略)
各コースの内容
1.物理:回転は面白い 村井利行 教諭
コマは回さないと立ってはいられない。なんで回すと立つのでしょう?自転車だって同じかな?自転車は動いてないとすぐに倒れてしまう。タイヤの回転が大切なのかな?
回転しているものは、面白い振る舞いをします。身近でしかも最高に面白い「回転」について、いろいろと実験をしたり、謎解きにも挑戦してみましょう。
2.化学:物質はどのようにできているか ─ 原子のつながり 石井朋子 教諭
すべての物質は原子からできていますが、原子はどのようにつながっているのか、
つながり方はすべて同じなのか、原子の種類の違いは何なのか、原子の種類とつ
ながり方の関係はあるのか、……etc いろいろ疑問に思うことがあるでしょう。
いくつかの実験を行いながら、これらのミクロな物質の世界の疑問に迫ります。
3.生物:水玉模様のゾウリムシ? 大戸吉和 教諭
ゾウリムシやアメーバ、小さいけれども生物として私たちと同じで、動きもしますし食べもします。ちょっと工夫すると水玉模様のゾウリムシが作れたりします。一緒に顕微鏡で彼らを観察して、うまくいったらビデオテープに録画してみましょう。
4.数学@:2を100回かけて1を引いた数は素数なのでしょうか? 沖山義光 教諭
コンピュータを使うと、とても大きな数も簡単に求められます。また2の平方根や
円周率などもいくらでも詳しい値が求められます。コンピュータを使って数の計算の
冒険をしてみよう。日頃気になっている数値があったらもって来て下さい。
コンピュータは mathematica というソフトを用います
5.数学A:自然の中の数理 茶圓幸子 教諭
折り紙や作図などの作業を通して、自然の中に隠れている規則をみつけます。
そして、その規則を数学を使って解明してみます。数学の美しさ、楽しさを体験できることと思います。
6.数学B:円錐の切り口の図形を描こう 阿部真由美 教諭
円錐を真横に切断すると切り口は円になります。頂点をとおり底面に垂直に切断
すると切り口は二等辺三角形になります。では斜めに切断すると・・・? また、これらの切り口の図形はどんな性質を持っているでしょうか。作業を通して探っていきます。
7.美術:視覚と科学 吉村雅利 教諭
絵画や映像などの視覚的表現の中には、科学的な秘密が隠されています。絵画や
映画の視覚的表現をとおして、視覚の不思議を体験してみましょう。
----------------------------------
国立の高校のせいか、学習指導要領を越えるような内容は書かれてませんが、受験に出ない科目も含めて広く深く、かつ実験を多用して本質を丁寧に教えようとしているのが印象的です。他の宇宙飛行士はわかりませんが、点取りマシーンの促成栽培・粗製濫造に特化した受験狂育では、宇宙飛行士は到底育たないのでしょう。
▽参考
母校のHP
http://www.fk.ocha.ac.jp/
文化祭のHP-プロレスごっこがウリだった糞男子校の「文化」祭とはえらい違いだわ
http://www.fk.ocha.ac.jp/users/chako/HP/kikyoindex.html
▲このページのTOPへ HOME > Ψ空耳の丘Ψ47掲示板
フォローアップ: