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イタリアにはマフィアという悪い人たちがいます。厳密にいえば、同じイタリア国内でも地域によって組織の呼び名が異なりまして、ナポリあたりではカモッラなんていってます。オレたちをよその連中と一緒にするな、ナンバーワンじゃなくてもオンリーワンなんだ、という自負があるのでしょう。まあ、やってることはみんな同じなんですけどね。
日本では悪い人たちは全国的にやくざで通ります。やっぱり全国的に同じような悪さをしてますが、ちかごろでは「暴力団絶縁宣言の店」なんてステッカーを貼ってる店が増えましたので、いわゆるみかじめ料を取るやくざは、昔と比べるとだいぶ減ったようです。
でもここだけの話、いまだにお店からみかじめ料巻き上げてる連中がいるんです。それは、クレジットカード会社です。客がカードで買い物をすると、店が代金の何パーセントかを手数料としてカード会社に払う仕組みは万国共通ですが、その手数料が日本はバカ高いんです。
業種や規模で異なるので一概にはいえませんが、アメリカだと2%くらいが普通だそうです。それが日本では、一般的な販売店でも平気で5%も取りやがるんです。飲食店だと8%なんて法外な要求をします。激しい競争を薄利多売でがんばる店で5%も持ってかれたら、儲けがふっとびます。日本のカード会社の非情さには、マフィアもチビります。
カードが使えれば利用客が増えるといいますけどね、儲けのないものは売れば売るほど赤字になるんですよ。で、一番困るのが本屋さん。本は非常に利益の少ない商品で、本屋の経営はかつかつだ、といわれてます。そこへ持ってきてカードなんか使われて手数料5%も取られた日にゃあ。
だからといって客に手数料負担を求めると、カード会社は、それは契約違反だと責め立てます。でも、日本では再販制という契約があって、本は定価販売することになってます。値引きも値上げもできません。なのに客がカードで本を買い、手数料を店が負担してしまいますと、それは事実上、手数料分を値引き販売しているのと同じことです。こっちだって契約違反です。
再販制の撤廃で矛盾は解決しますが、それより、小売業全体のためにも、やくざなカード会社のやりかたのほうを変えるべきです。小売店の手数料を2%に下げれば、日本中の小売業者が歓迎するはずです。
カード会社は、利用者にはポイント還元とかしてるじゃないですか。そんなに儲かってるんだから、できない話じゃありません。
今回で年内の更新は終了です。2週お休みをいただいて、次回は来年。みなさん、楽しい年末年始をお過ごしください。私はナポリに帰省しようか、日本のお正月を満喫しようか迷ってます。あっ、いまごろ迷ってるようではチケット買えずに寝正月! それでは、
チャオ〜。
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