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サザエさん・オブ・ザ・イヤー2006 [週刊サザエさん]
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投稿者 white 日時 2006 年 12 月 31 日 19:07:31: QYBiAyr6jr5Ac
 

□サザエさん・オブ・ザ・イヤー2006 [週刊サザエさん]

 http://ameblo.jp/weeklysazaesan/entry-10022550518.html

2006-12-31 10:51:53

サザエさん・オブ・ザ・イヤー2006
テーマ:その他サザエさん

※本年度放送分のサザエさんから、印象に残ったお話やキャラクターをセレクトしてみました。題して「サザエさん・オブ・ザ・イヤー2006」
※なお、それぞれの作品にそれぞれの味があるため、順列はつけておりません。あしからずご了承下さい。

●作品部門

★「大トラ小トラ」(1/15放送)
・・・・・・波平の酔っ払い話では、他にも「酒と波平」などがありましたが、強烈さではやはりこちら。何と言っても、居酒屋のワイン貯蔵庫に侵入して(トイレと間違えた)、全てのワインを飲み干す波平が凄まじすぎます。飲みすぎてぶっ倒れた波平がカエル腹になっている描写も、マンガ映画的で最高でした。
 演出の鳥居宥之さんによる本年度の本編演出は、これと「マスオのひとり言」の2本のみに終わりました。初期のサザエさんを彷彿させるドタバタ劇と、凝った演出が見ものです。来年も時々でいいので、演出を手がけていただきたいものです。

★「待ってました大統領」(3/19放送)
・・・・・・欧米か!と突っ込まれそうなキャラ、ジミーに尽きます。本名は金次郎なのですが、アメリカに憧れているのか、なかなかにイカれたキャラでした。
 ところが、デザインだけ見ると単なるバカキャラなのですが、タラちゃんや棟梁に対する優しさが随所に垣間見えるのですよね。その優しさの描写がタラちゃんのために童謡を聞かせてあげたり、腰抜かした棟梁をおぶってあげたりと、全て行動で描写されているのです。最後はビシッと大工らしい出で立ちで登場しますが、これとて余計な説明は一切なし。しかし、最初から見ていると「棟梁の体が以前ほど丈夫ではないとわかって、自分が後を継がなきゃと決心したんだな」とわかる仕組みになっているのです。「ああ、寒い」「暗いなー」とか、映像を見ていたらわかる事までセリフにしている演出力貧困なアニメーションが多い中で、一つのお手本になるのでは?と、思わせたお話でした。

★「春の散歩道」(4/16放送)
・・・・・・ストーリーよりも、情景描写に腐心されていた一本。同様の作品に「夏の風物詩」があります。ただ、どちらかと言うと、こちらの作品の方が内容に芯が通っているのですよね。
 波平がタラちゃんを連れて春の名所案内をする内容なのですが、途中ですれ違うおじいさんやら畑打ちする人々やら、それぞれがいい味を出しています。
 「サザエさん」ほど季節を大切にする番組は他にないように思います。現代社会では忘れかけている風景や言葉などを、積極的に掘り起こしされている城山脚本。見ていて、ハッと思い起こしたり、気付いたりする事が多かったです。

★「ウサギが笑った」(4/30放送)
・・・・・・僅か8分程度の作品で、きちんと起伏がついているストーリー。カツオの浅沼さんに対する淡い恋心と思いやりを軸に、裏番オオホリや完全武装花沢の登場など、まさに「見せましょうやりましょう」的雪室脚本において、印象に残った一本でした。
 いろいろと物議を醸す事が多い雪室脚本ですが(笑)、この他にも「カツオ大百科事典」や「思い出の赤ちゃん時代」など、ホロリとさせるいいお話もいっぱいあるのですよね。

★「すごいキノコがやってきた」(11/19放送)
・・・・・・年末に急遽出現した傑作。まず、予告編の段階で、おそらく誰もが「マツタケの事だろう」と思っていたはず。ところが、フタを開けてみれば、何とびっくりトリュフでした。サザエさん世界にトリュフと言うミスマッチぶり。
 仏壇にトリュフを供えて拝む一同やら、チャッカリとトリュフをたかりに来るノリスケ一家など、見所も満載。脚本は森山あけみさん、演出は長友孝和さんと、従来のサザエさんスタッフより一回り若い(と思われる)布陣で作られた怪作でした。来年も期待したいところです。

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●助演部門

★ジミー(3/19放送「待ってました大統領」に登場)
・・・・・「作品部門」をご参照下さい。

★キノシタマサルくん(4/2放送「がんばれ新一年生」に登場)
・・・・・・何と言うか、典型的なよい子。カツオとの別れシーンにおいて「カツオ兄ちゃんと呼んでもいいですか?」と、最後の最後に子供らしい思いを口にする辺り、今まで無理してよい子を演じていたんだなーと思わせました。

★ノラ(8/20放送「カツオ人権問題」に登場)
・・・・・・磯野家に住み着いた野良猫。野良猫だからノラではなくて、「人形の家」のノラから名前を取ったと言う立派な由来つき。磯野家にやって来た理由が、生き物の区別をつけずに悪い事は悪いと、正当な審判を下してくれるであろう波平に憧れてと言う辺りがなかなかに奥の深さを感じさせます。
 タマのエサを奪ったりする厚かましさも見せますが、それよりも波平の膝にちょこんと寝ている姿などがかわいかったですね。

★占い師(9/24放送「ワカメはパトロール隊長」に登場)
・・・・・・このお話には、のび太似の少年や靴磨きのアイナメさんなど、史上最多と思わせるほどのゲストキャラが登場します。その中で、印象に残ったのはこの人。行方不明になったアイナメさんを探すワカメ達に「黙って座ればピタリと当たる!」と行動を指南したり、ワカメ達が心配になって病床を抜け出してきたアイナメさんに、時代の移り変わりを告げたり、効果的なバイプレーヤーぶりでした。

★ミセス穴子さん(11/26放送「ミセス穴子さん」に登場)
・・・・・・ご存知、アナゴさんの奥さん。本年度の登場はこれ一本のみでしたが、何と堂々の主役級の扱いでした。アナゴさんを尻に敷く強烈な個性は周知の通りですが、更に今回は旦那を縛って遊ばせないのに、自分はエステやネイルサロンで遊びまくっていると言う悪妻ぶりを見せつけてくれます。
 サザエさん世界は善人ばかりとよく言われますけど、決してそうではないよな、と思わせるお人。そのイメージを和らげるためか、冒頭にアナゴさんとのラブラブツーショット写真が提示されたりするのですけどね。

〜番外〜

★サブちゃん
・・・・・・「タラちゃん春です」においてお見合いにしくじった事から、本年度は「フラレキャラ」の座を確立。フラレ度で言えば、浅沼さん、女教師、ナナジョウレイカにふられまくったカツオの方が上なのですが、カツオには花沢がいるから(笑)
 なお、同話において、足をくじいた女性とのロマンスらしきものが生まれたサブちゃんですが、成就しなかったと思いたい。なぜなら、それでこそ「フラレキャラ」だから。

★オカジマさん
・・・・・・おなじみ波平の同僚ですが、今年は「連休バンザイ」にしか出演しませんでした(波平のセリフには登場しているのですが)。オカマのオカジマさんファンのワタシとしては、何とも寂しい1年でした。来年は「ミセス岡島さん」とかやってほしいなあ。

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●名セリフ部門

★「ふぅー!」
(1/8放送「タラちゃん仲よし香水」よりタラちゃん)
・・・・・・犬とネコのケンカを収めようとしたタラちゃんですが、取り出した絵本が全く効果なし。呆れたのか、ため息のような声を出します。ところが、これがHGそっくり。どこまで意識したのかわかりませんが、両手を振り上げるポーズまで。
 今では以前ほどテレビへの露出がなくなったHG。この頃は、サザエさんに影響を与えるほどの人気だったのですね。時の流れを感じさせます。

★「お兄ちゃんが触ると病気になる」
(1/15放送「ママになったワカメ」よりワカメ)
・・・・・・赤ちゃんを触ろうとしたカツオに対するワカメのきつい一言。本年度のワカメはタラちゃんに冷水ぶっ掛けるような発言をしたり、あからさまに波平をバカにしたり、とキツイ面が垣間見えました。

★「顔がきれいな人は心もきれいなのよ、私を見ればわかるでしょ?」
(1/22放送「人間は中身です」より花沢)
・・・・・・今年のナルシスト花沢は、美少女コンテストに応募しようとしたりするなど暴走をとどまる事を知らず。もちろん、カツオの眼中にはないのですが、肝心な時にはいつも花沢を頼っていたりするのですよね。

★「バブー!」
(3/26放送「花壇にメダカを」よりイクラ)
・・・・・・いや、名セリフと言っても、イクラちゃんの場合、これしかないんですが。しかし、この回における最大のトピックスはイクラちゃんvsリカちゃんが勃発した事。アフレコではさぞやご苦労された事でしょう(笑)
 本年度後半では、風邪を引いた描写辺りから一気に登場が激減してしまったイクラちゃんですが、来年も元気で頑張ってほしいものです。

★「花沢だって人間だ」
(4/9放送「初恋橋わたろう」より担任)
・・・・・・花沢が風邪を引いた事に驚くカツオに対して、担任がこの一言。何の説明も要らないでしょう。この直後に、一時的に5年3組の担任が女教師に代わった事から、カツオに対する体罰やこのような問題発言がPTAの間で問題になったのでは?(笑)

★「ばきゃみょ〜ん」
(4/23放送「ホメられ派タタかれ派」より波平)
・・・・・・「バカモン!」と言われたいタラちゃんに対して、波平が発した実に腰の抜けた怒声。本年度の永井一郎氏は、若き日の波平の回想で無理やり若い声を出したり、酔っ払いぶりを熱演したり、円熟した味を見せてくれました。

★「帰りに友達とお茶を飲んで帰るから遅くなるわ〜」
(5/28放送「ママをさがして」よりサザエ)
・・・・・・その頃、タラちゃんは居なくなったママを探して、今にも泣きそうでした。そんなタラちゃんに同情する視聴者の感情を逆撫でしたと思わせる一言。

★「車にはガソリンが必要なように、父さんたちにはお酒が必要なんだ。父さんは磯野家を乗せて走る高級車なんだから」
(5/28放送「波平もったいない論」よりカツオ)
・・・・・・磯野家で一番賢いのはカツオである、と言う意見を証明するかのようなセリフ。本年度のカツオは、あらゆる面で機転を利かせたり、上記のセリフのように上手い事言ったり、将来の世渡りに期待を持たせました。

★「私はイクラのミセスママで十分」
(6/18放送「ミセスあさひが丘」よりタイコさん)
・・・・・・ミセスあさひが丘に推挙されたタイコさんが、それを断った理由。いいセリフですね。その気になりまくっていたサザエとの対比がなんとも面白い。

★「もっと美人と、こうして歩いているじゃないか」
(9/3放送「イクラ美人調べ」よりマスオ)
・・・・・・サザエに対してマスオが放ったセリフ。
 本年度はやや影の薄い感があったマスオ。しかし、要所要所であらゆる人の善さを見せ付けてくれます。このセリフだって、おだてではなくて、本気で言っているんですからねえ。

★「ボクは外向的な磯野の方が好きだよ」
(9/3放送「うちの外交官」より中島)
・・・・・・内向的性格に憧れるカツオに対して、中島が放った一言。中島が磯野家に泊まりに来て、2人で布団の中に入りながらと言うシチュエーションが素敵すぎます。ムホ!

★「マヨネーズ イズ タラヲ」
(9/10放送「ワカメは名通訳」よりタラちゃん)
・・・・・・タラちゃん大ボケシリーズ。肝心な所で狙っているとしか思えないボケを連発するタラちゃん。本年度は、ボケるタラちゃんに冷静に突っ込むワカメと言うコンビネーションが一つの見物でございました。1週間に1度はタラちゃんのボケを見なければ気が済まないと言う中毒患者も多数?

★「人生とは儚いものだわ」
(9/24放送「姉さんは悩む人」よりサザエ)
・・・・・・どうしても、サザエの身勝手さが目についた1年でしたが、これもサザエの個性の一つと考えれば、コメディとしては十分な布陣に思います。このセリフの後に、天ぷらそばが出前されるやいなや「はいはーい!」と、急に気を取り直して飛び出していくサザエが面白かったシーンです。

★「今でも私を愛してくれているんですか?」
(9/24放送「お父さんの愛情」よりフネさん)
・・・・・・本年度はフネさん主役話はナシ。メインに据えにくいキャラですが、その分、磯野家内では良識ぶりを見せてくれました。そんな中で、際立ったセリフがこれ。いつも、まともな事ばかり言うキャラなので、こんなセリフでも意外に思ってしまいますね。

★「いや、夢を拾ったんだよ」
(10/1放送「カツオ夢の転校生」よりカツオ)
・・・・・・10円でも拾ったの?とサザエに聞かれたカツオの返答。ロマン派だ。

★「コウモリは超音波を出しながら飛ぶからかっこいいよー」
(10/29放送「ワカメ秋の晴れ舞台」よりホリカワくん)
・・・・・・出番は少ないながらも、出ると強烈な印象を残すホリカワくん。学芸会でのコウモリ役を嫌がるワカメに対して発したこのセリフ。これも冗談ではなくて本気で言っている辺り、天然ボケ系と推測されます。

★「美味しい物は分け合うのがボクの主義でね」
(11/19放送「すごいキノコがやってきた」よりノリスケ)
・・・・・・本年度後半はノリスケの浅ましさと言うか腹黒さが目立ったのですが、そんな彼をもっとも現したセリフ。こう言って、磯野家にトリュフをたかりに来ます。それも家族を引き連れて。他にも、鯛を買うように波平に頼まれたのに、予算がなかったからと、タイヤキを買ってきて激怒されたりもしましたね。こう言う表現は、連続するとうんざりしますが、たまにあると面白いですよね。

★「ノーサンキュウ〜」
(12/17放送「マスオ朝のアイドルよりアナゴ)
・・・・・・今年はやや印象が薄かったアナゴさん。「ミセス穴子さん」では、奥さんに主役の座を奪われてしまうし。来年の巻き返しに期待します。

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●・・・部門

何とも言いがたい話を選抜してみました。

★「タラちゃん仲よし香水」(1/8放送)
・・・・・・みんなに香水を振りかけて、仲良しになってもらおうとするタラちゃんのお話。サザエの香水を勝手に持ち出したり、イササカ先生から頂いた高い香水を振りまいたり、なかなかに悪ガキです。いや、本人は善かれと思ってやっているのですけど、ダメなものはダメと言わなきゃ。それにしても、これが新年一発目の話だったんですよねえ(笑)

★「カツオから一言」(3/12放送)
・・・・・・一言帳なるノートを作って家族の悪口を書くカツオもカツオですが、それをこっそり読もうとするサザエもなあ。もっとも、覗き見を察してノートにわざと家族を褒めるような事(悪口はノートの後ろ側に書いてある)を書いておいたカツオの策略が光ります。磯野家内に逃げ場はない。ならば、自分で逃げ場を作るのみだ。

★「タマのいない日」(5/21放送)
・・・・・・タマにお見合い話が持ち上がって、先方がメスネコを連れてくるお話。結局、あまりにタマが平凡なネコだったので、先方が怒って帰ってしまう後味の悪いオチ。その先方とやらは花沢不動産の恩人。花沢父の面目丸つぶれでした。そして、「タマは磯野タマだから」とさんざんタマを持ち上げておいて、タマのごはんを忘れてしまう磯野家のトホホぶりが痛いです。

★「ママが実家へ帰ります」(7/16放送)
・・・・・・「実家へ帰る」と言い残して姿を消すサザエ。オチは実家は実家でもタイコさんの実家に行っていたのですが、その間、行方がわからず心配していたマスオが哀れ過ぎます。だって、サザエの家出の理由が「一度(実家へ帰ると)言ってみたかったの」だものな。

★「わが家の猛犬」(12/17放送)
・・・・・・磯野家に子犬を捨てていった女性が強烈。罪の意識の欠片もなさそうな描かれた方に戦慄を覚えました。

・・・・・・全部、雪室先生の脚本だ(笑)


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 今年は1年間、一度も見逃すことなくサザエさんの放送を視聴できました(まだ、今日の放送もあるのですが)。そこで感じた事は、作り手側の創意工夫です。もちろん、原作があるのでネタの重複はあるのですが、1話1話がそれぞれに個性のあるオリジナルなんですよね。サザエさんは再放送を繰り返していると思っている方々に、見せ付けてやりたいものです。
 巧みな技で唸らせてくれる城山先生の脚本、サザエさんと言う作品の枠をぶっ壊そうとしているとしか思えない雪室先生(黒い雪)の脚本、これらベテランの先生方々に、若い力も加わって、来年もますますサザエさんの世界は充実していく事でしょう。
 1年間、メルマガ(ブログ)をお読みいただきありがとうございました。来年もそんなサザエさんを追いかけていきたいと思っております。

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