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http://www.yukan-fuji.com/archives/2006/12/post_7965.html
疑惑の判定に決着をつけるべく、20日にランダエタと再戦するWBA世界ライトフライ級王者の亀田興毅(20)。だが、良くも悪くも関係者が亀田を過剰に持ち上げた副作用として、日本のボクシング界に今、空洞化の危機が忍び寄る。
8月の亀田世界戦の瞬間最高視聴率52・9%は、日本の選手たちを愕然とさせた。ある現役日本王者は、筆者に「どんなに実力で勝負しても“作られたスター”にはかなわない」とボヤいた。
実際、辰吉丈一郎らを退けた伝説の王者ウィラポンを2度も下した日本ボクシング界のエースで、WBC世界バンタム級王者の長谷川穂積(25)のV3戦視聴率は10%強だった。ファイトマネーも1億円だと騒がれる亀田に対し、長谷川は推定1500万円程度。
コントみたいな亀田劇場が繰り広げられていた裏側で、他の選手たちのモチベーションが下がりっぱなしだ。
関西のボクシング関係者からは、亀田とは対照的に大口を叩かない長谷川が「亀田のカの字も口にしない。でも、亀田への嫌悪感は相当なものだ」と聞いた。この不満が表面化しつつある。
WBC世界スーパーフライ級王者、徳山昌守(32)は王座を返上してまで、「長谷川と対戦したい」と望む。だが、双方のジムが歓迎する世紀のスーパーマッチ計画が頓挫しかけている。
「徳山戦よりラスベガスで試合がしたい」と長谷川が希望しているからだ。所属ジムの千里馬啓徳会長は、「長谷川は『1億円なら、やる』と言っている」と、その真意を汲んだ。「1億円」とは、亀田を意識したものだろう。
だが、その後、会長が漏らしたのは、対戦が実現してもギャラは「3000万円が精一杯」。最高のリスクを背負った試合も、評価は亀田の半額以下、長谷川がふてくされるのも無理はない。
では、なぜ、ラスベガスなのか。
日本ではあまり知られていないが、フィリピン出身のWBCスーパー・フェザー級インター王者マニー・パキャオがラスベガスで大人気だ。母国では500万円ほどだったタイトル戦のギャラが、今や4―5億円に届くとされる。
金が全てではないだろうが、徳山も過小評価を嘆いていたことが、総合格闘技のPRIDEから出場交渉を持ちかけられことにつながった。
ジム関係者は「そのうち海外のジムやエージェントと直接契約し、海外で活動する選手が出てしまう。資金力じゃ勝てないから選手が流出するだろう」と嘆く。
ボクシングも、名選手が次々とメジャーに行く野球界のような事態になってしまうのか。そんな環境を生み出した亀田関係者の罪は極めて重い。
(2006.12.05紙面掲載)
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