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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu156.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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中国人は人間関係を金銭関係に変えてしまった。女性の誘拐売買
の問題は、改革開放以降に出現した道徳上の問題が大きい。
2007年11月21日 水曜日
◆中国の女性人身売買 11月19日 福島香織
http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/entry/395966
■李楊監督インタビュー:
根強い女性蔑視、差別。女性売買の実態を映画で告発!
中国の女性に生まれるくらいなら、私は貝に生まれた方が幸せだと思う。
福島:女性の誘拐・人身売買問題を取りあげようと思ったのはどうして?
李楊:99年ごろからこのテーマを取りたいとおもっていたよ。99年当時、私はドイツで暮らしていて、親を訪ねて中国に一時帰国した。そのとき、新聞で、誘拐されて農村に嫁として売られた女性が、夫の暴力に耐えきれず、夫を殺して逃げてきてのに、逆に殺人犯として捕まって、銃殺刑に処された事件が報道されていた。私は思ったね、なんて悲惨な事件なんだ、と。彼女はきっと本当は善良な女性だったろう。それが誘拐され、だれも彼女を助けようとせず、それで彼女はこんな風に(殺人犯)になってしまったんだ。以来、ずっとこの映画を撮りたかったよ。「盲井」を撮ったあと、当局から国内での映画制作禁止処分を受けて、06年まで映画を撮れなかったから、このテーマを取材し温めてきたんだ。私は、これは社会問題を反映し、改革解放以来の中国人の道徳観、人間性の変化を観衆に問いかけることができると思ったんだ。
福島:(まったく、誘拐されて売られた被害者女性が夫を殺したからといって死刑になるなんて、中国の女性の人権って、う〜。)同じ女性として胸がつまります。きっと同じような境遇の女性がいっぱいいるんでしょうね。李監督は、誘拐され農村に売られた女性を何人くらい取材したんですか?
李楊:30人以上かな。それぞれに悲惨なドラマがあるよ。被害者はたいてい農村の娘でね、あるいは地方都市の娘。都市といっても、ほとんど農村かな。都会に仕事があるから、といって騙してつれてきて売る。ある娘は自分の恋人に騙されて売られたよ。その恋人は麻薬中毒でお金が必要だからと彼女をうってしまったんだ。親友に騙されたりね。遠くまでつれてこられて自力で帰ってこれない場所につれてこられるんだ。
福島:今もそんな女性、増え続けているですか。
李楊:つい最近も北京の娘が騙されて山西省の農村に売られてて135日間監禁されて、最近やっと救出された事件があったね。中国の法律では、(誘拐・仲買、販売者は厳罰に処されるが)女性を買った農民は処罰されない。中国では買った方は、罪に問われないんだ。この法律の不備がある限り、女性の人身売買はなくならいと思う。人は豚や鶏じゃないんだから、売買なんでできないんだよ。買った方の刑事責任を問わなくちゃ。
福島:(一応、法律上「収買誘拐婦女罪」というのがあって、買った方を裁く法律はある。だがmこれまでの裁判をふりかえると、いわゆる売春に従事させる目的で買った人は、懲役1年〜11年の罪には問われているが、確かに農民が嫁を買うことで、裁かれているケースはちょっと見あたらない。おそらく、買った方は、誘拐された女性と知らなかった、お金は女性の紹介料として払ったと主張すれば、それを覆すだけの証言は集まらないんだろう。あるいは10年一緒に暮らしていたりすれば、なおさらだろう。ご近所も地元警察も、その事実を黙認していたわけだし。)
李楊:誘拐されて売られた女性は最低10年は帰ってこれないんだ。90年代初め、つまり90年から95年が女性の誘拐・人身売買のピークだったかな。この間に公安当局に救出された女性は8万5000人以上。もちろん、救出されない女性の方がずっと多い。
福島:(公安省によれば2001年〜03年に救出された児童・女性は、4万2000人。21世紀に入っても、あまり状況は改善されていない)。背景はなんでしょう。
李楊:90〜95年のころは、農村には電話もなかったし、携帯電話だって普及していなかったし、騙されて遠くにつれてこられた日には連絡のとりようもなかったからね。17、18歳に売られて10年もたてば28歳、子供がひとり、二人いれば、もう彼女の生活も変わってしまい、戻ることもできなくなるし。今も人身売買事件があとをたたないのは、多くの社会背景があるね。多くの農村では嫁の来手がない。そういう辺境の地というのは、誰もが嫁に生きたがらない貧しい場所だから、貧困が原因ともいえる。そういうところでは、まともなルートで嫁をとるのはすごくお金がかかる。ならいっそ、買った方が安い。
李楊:また、中国の人口抑制計画「一人っ子政策」の影響もあるだろう。この政策は、各家庭に子供はたったひとりだけ、と決めている。みんな男の子がほしい、女の子はいらない。だから男女の出産比率が、女児100人に対して、男児が120人以上というアンバランスがおきている。女児100人に対して男児が130人という地方もある。
結婚年齢にたっしたとき多くの男性に、相手がいないわけだ。
福島:(一番最近の報道だと、女児100人に対し、男児122・85人で20年後には結婚適齢期の男性が3700万人あまる。私がそのときまで若かったらなあ!)
李楊:もうひとつ、法律の問題だ。49年から80年代まで、女性の誘拐売買はなかったようだよ。うん、83年前は少なくとも無かった。共産党が社会全体をコントロールしていたから、法律が非常に厳格だったんだ。今は誰も法律を無視している。
福島:(確かに文革時代は、女子トイレをのぞくだけでリンチで殺されていた。もっとも、情報統制が今以上に厳しかったという面もありそう。童養ソク(養女を買って嫁・労働力として養う習俗)はあったと思うが。ま、あれは、誘拐というより、親が売っていたのだろうが)
李楊:あと地方の保護主義もある。地方官僚は、女性の誘拐売買の実態を見て見ぬふりをしているね。だから私は映画のタイトルを「盲山」としたんだ。盲というのは、見えないということだ。心の盲目だね。改革開放以降、人の情は冷え切ってしまった。むかしはみんなお金をもっていなかったが、今はみんな金金金の拝金主義。これが人間関係を金銭関係に変えてしまった。女性の誘拐売買の問題は、改革開放以降に出現した道徳上の問題が大きいと思う。
福島:誘拐されて農村に嫁として売られた先で、夫や家族との間に愛情は育つんでしょうか。
李楊:育つわけないじゃないか。愛情なんて何もない。売られると、レイプされ、暴力をふるわれ、徹底的に反抗する気力をうばうんだ。どこに愛情がある?女性たちは故郷に帰りたいと願うが、そうやってレイプされて言うことをきかされた女性は、(伝統的な男尊女卑や貞操観がじゃまして?)たとえ故郷に戻れる状況になっても、帰るに帰れない。
福島:実は、私以前に、女性の売り買いをする河南省の女衒(女性売買の仲介人)を取材したことがあるんですが、彼がいうには、売られてきた女性を徹底的にレイプするそうです。何人もで何日もかけてレイプすると、恥ずかしくてもうふるさとには戻れないし、親もそんな娘が帰ってきてはメンツがつぶれるので、望まないそうです。その女衒は「俺は3000人の女をレイプした」とか言ってました。非常に人なつこい、明るい笑顔で。
李楊:その3000人レイプしたというのは、ほら吹いていると思うよ。一日毎日ひとりレイプしても10年くらいかかるだろう?
福島:私も、そう思った。(たしか、彼まだ28歳だった。でも、県の公安局長の娘を誘惑して結婚していたから、怖い者なし。奥さんにも会ったが、ドメスティックバイオレンスのせいで、顔に傷跡のある典型的な薄幸美人タイプだった。こいつ絶対エイズにかかっているぞ、死んじまえ、とか思いながら、平静よそおって取材するのしんどかった〜)。ところで、映画はどんなストーリー?
李楊:誘拐され農村に売られた四川省の女子大学生がヒロインだ。彼女は多くの誘拐された女性のように、故郷に戻ることをあきらめなくて、何度も脱走を試みるんだ。結末は映画をみてね。
福島:誘拐され売られる女性には大学生もいるんですか。
李楊:もちろん、大学生も博士もいたよ。でも待ち受ける運命は同じだ。知識があろうとなかろうと関係ない。
福島:でも法律の知識があれば、逃げ出して裁判に訴えることもできますよね。
李楊:たいていは、無理だね。売買人はたいていニセの身分証明書で、名前もうそだ。10年たってから逃げ出して、相手を訴えることは無理だ。逃げてきた人間にも人としての尊厳がある。夫にいじめられ、人にさげすまれ続けて、傷ついている人に、裁判所にいけば、とはいえないよ。
李楊:重要な問題は、人間性、人の醜さ、だろう。政府官僚は汚職にまみれ、警察も見て見ぬふり。
福島:それが映画のテーマですね。
李楊:中国人の人間性、仁の欠如。そうそう、最近こういう事件もあったね。南京市でおばあさんが車にぶつかってこけて足を折った。通りがかりの親切な人が、同情して彼女を病院につれていってあげたら、そのおばあさんは、その親切な人が自分にぶつかったから足を折った、と裁判所に訴えて、その人、結局治療費の半額を払わされた。
親切な人は自分が彼女にぶつかったのではない、と主張しても証明できない。裁判官は親切な人に言ったそうだ。「君がぶつかった犯人ではないなら、どうして彼女に親切にしたんだ?」。中国の道徳状況は、すべてがこの調子だ。
福島:うわ〜、中国の地方都市でありがちな話です。へたに人に親切にすればバカをみる、とみんなが思っている。これが他人への無関心につながって、犯罪をゆるしているんですね。日本も同じようなもんかもしれないけれど。
李楊:農村じゃ、誰かが豚を飼えば、村中の人が知っている。生きた人を買って、村人や地元役人、警察が知らないわけないじゃないか。誰も助けてくれない、誰も関心をもってくれない。そういう絶望的な中国社会を描いたつもりだ。
福島:ところで、よく中国の検閲通りましたね。
李楊:何度も何度もやり直させられたよ。君、中国の検閲制度の厳しさをしっているかい?結局国内版は、政府への批判的な部分は全部カットせざるを得なかった。あと結末も違うよ。国内版はハッピー・エンディング。
福島:(きっと、カンヌで公開された国際版は共産党の官僚や警察がグルの悪者で、国内版は共産党や警察が正義の味方で、ヒロインを救出して大団円なんだと想像。観ていないからわからないけれど)でも、いずれにしても、あなたの映画が国内で上映許可がでたのはすばらしいこと。
李楊:中国人に、中国社会が善良さを失ったのはなぜか、仁を失ったのはなぜか。そういうことを考えてほしいね。
(私のコメント)
ASEAN諸国会議で日中韓の首脳が会談しましたが、福田内閣に代わって日中も首脳交流が盛んになるようだ。安倍内閣も小泉内閣以来のタカ派政権でしたが、靖国参拝を封印して中韓との関係を改善させましたが、肝心の対米関係をギクシャクさせてしまった。このように日本は米中の狭間に立って難しい舵取りを迫られている。
経済面ではアメリカとも中国とも良好な関係がありますが、外交面や軍事面では日本は非常に難しい局面に立たされている。基本的には政治と経済は車の両輪であり相反する事は矛盾する。しかし日米同盟で中国とは台湾問題を初めとして対立していますが、経済交流は年々盛んになる一方だ。
中国も当面は経済最優先で日米と外交的対立は封印して微笑外交を続けるだろう。アメリカにしても中国にしても大きな国であり国内に大きな問題を抱えている。両国とも日本と密接であるだけに注意深く内政問題を見ていく必要がある。中国経済もオリンピックを迎えてバブル景気に沸いてきましたが、中国も総量規制を始めた。
◆中国政府、新規投資抑制に向け新たな措置を各省・地方政府に指示 11月21日 ロイター
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071121-00000923-reu-bus_all
[北京 21日 ロイター] 中国政府は21日、同国経済の安定成長に向けた取り組みの一環として、新規投資プロジェクトを抑制する方針を明らかにした。
国務院は、各省や地方政府に対し、すべての新規投資プロジェクトが適切な認可を得ること、土地利用やエネルギー効率、環境保護の基準を満たすことを確実にするよう求めた。この命令は国務院によって17日に承認された。
日本のバブル崩壊も総量規制から始まりましたが、中国も日本のバブル崩壊を十分に学んでいるはずだ。つまり中国政府もバブル潰しに動いたのですが、上手くソフトランディングできるのだろうか? 中国政府が発表する経済データーは信用できないのですが毎年10%を越える経済成長がストップしたら中国国内はどうなるのだろうか?
年々反政府暴動の件数は増え続けていますが、経済成長を続けることで地方の不満を抑え込んできた。株式市場も乱高下を繰り返すようになり、不動産なども政府の規制が強まるにつれてバブル崩壊がはっきり見えてくるだろう。中国は経済発展すればするほど社会問題も大きなマグマを抱えており、経済が大きくなればなるほど崩壊した時の社会のダメージも大きくなる。
日本のバブル崩壊もフリーターやワーキングプアやホームレスの増加などの問題が出てきましたが成熟社会だからこの程度で済みましたが、中国の場合は改革解放以来の社会問題が一気に噴出するだろう。現在でも職のない流浪の民が大都市にたむろしていますが、工場などの操業停止が相次げば失業者の大群が暴動を起こすだろう。
改革解放前なら共産党の国家管理がしっかりしていたから貧しいなりに社会問題は押さえられてきた。しかし現代は李監督が答えているように中国人は拝金主義になり、経済破綻があらゆる犯罪の温床になるだろう。李監督は中国人の娘の人身売買の問題を映画にしたのですが、女性や子供への誘拐犯罪はとてつもない件数があるようだ。
中国人の人間性の欠如は共産主義による宗教への弾圧や儒教道徳の衰退が根本的な問題の源だ。その上に改革解放経済で中国人に拝金主義が広まれば、命の恩人ですら裁判に訴えて金を巻き上げるとんでもない事をする。日本の北九州市でも身元保証人になった日本人を殺した中国人の犯罪がありましたが、こんなことは中国では珍しくもないのだろう。
だから中国人を見てもへたに親切にしないほうが身のためだ。在日の中国人が増えるに従って大都会の繁華街のみならず地方の過疎地ですら犯罪が多発するようになりましたが、迷宮入りの犯罪は外国人が本国へ逃げてしまったから犯人は捕まらない。宮崎正弘氏は次のように書いている。
◆何清漣『中国の闇 マフィア化する政治』 11月18日 宮崎正弘
http://www.melma.com/backnumber_45206_3903891/
何清漣女史は続ける。
「近年、多くの地方政府が農地を奪われた農民や立ち退きを強制された都市住民の抵抗に対処するため、意図的に黒社会の面々を手先に使うことが増えており、民衆を絶望の淵に追いやっている。一部の地方政府は黒社会と完全に結合し、民衆の抵抗を暴力的に制圧している」
北京朝陽区の住宅街に真夜中に襲ってきた暴徒、ブルドーザが午前三時に出動し、居住家屋を壊して去った。地元マフィアと組んだデベロッパーの仕業だが、その背後には北京五輪開発に狂奔する地区共産党幹部の影もちらつく。
奥地では、とくにダム建設のため農地を奪われたことに抗議する農民暴動が、つぎつぎと権力側の弾圧によって破砕され、地下にもぐる指導者。
いったい、この国に「正義」はあるのか?
評者(宮崎)が兼ねて指摘してきたように、中国は「大盗賊・石川五右衛門と火つけ改め・長谷川平蔵は同一人物」なのである。
一方、十一月初旬に台湾最大の黒社会「竹連幇」のボスが死んだが、葬儀には数万の参会者、葬儀委員長がなんと台湾国会議長の王金平がつとめ、日本の住吉、香港のやくざ、中国大陸からは「新義安」や「14k」からも代表らが駆けつけた。
マフィアの国際的な地下ネットワークが繋がっている事実を見せつけた。
マフィアの国際化も顕著となって、従来の麻薬、売春、武器密輸の三大産業から、最近は「企業」を経営して表向きビジネスマンを装うのが中国の黒社会の特徴であり、誘拐、拉致の請負、ライバル企業などの恐喝に始まり、「密航の組織、人身売買、武器タバコ、乗用車、麻薬の密輸、開場での強奪殺人などの犯罪活動」を展開していると本書は指摘している。
だからエリートは中国にいるのがイヤなのだ。なぜ、あれほど激しく非難してやまない日本とアメリカに、かれらは出たがるのか。
中国から逃げ出して、永住したがるのか。
「中国のエリートが自分の子女や家族の未来を考えてあれこれ手配をしている姿は、彼らが中国の未来に何を感じているかを物語っている」
権力とマフィアがぐるになって、腐臭を放つくにに、まだぺこぺこと頭をさげて貢ぎ物をしている日本政府や企業は、冷静にものごとを見つめる力さえ失っているようである。
(私のコメント)
このような国が経済発展しても貧乏なヤクザが金を持ったヤクザに変わるだけであり、昔は刃物を振り回すだけだったのが現代では核ミサイルを持って世界を脅すようになった。それに対して日本は丸腰のままで相手をしなければならない。アメリカに用心棒を頼んでいますが、いざと言う時に役に立つのだろうか。アメリカ自慢の原子力空母機動部隊も中国の潜水艦に脅かされている。