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与党系候補一本化が暗礁に―韓国大統領選
劣勢の大統領選より来春の総選挙?
【ソウル20日上田勇実】来月19日に行われる韓国大統領選挙に向けた与党系候補の一本化作業が暗礁に乗り上げている。大統合民主新党(議席数140)と民主党(同8)が合意した党合併と候補一本化が、その後、条件をめぐる対立が表面化して霧散の危機に陥っているほか、一本化に対する各候補の思惑にもバラツキが目立ち始めている。
与党系候補の一本化は、保守系野党ハンナラ党の大統領候補、李明博・前ソウル市長の優勢が続く中、形勢逆転のための選挙戦略として進められていた。盧武鉉政権誕生に寄与し、与党系では最も高い支持率の大統合民主新党候補、鄭東泳・元統一相(54)を軸に民主党候補の李仁済氏(58)、創造韓国党候補の文国現氏(58)が一本化するというシナリオだ。
しかし、大統合民主新党の内部から党合併後の議決機構の比率を「5対5」にしたことなどに対する不満が噴出したのをきっかけに2党が対立。結局、再交渉も決裂し、20日には李氏(民主党)が記者会見で単独出馬を宣言した。また文氏もこの日、「盧政権の失政の責任をとって(鄭元統一相は)候補を辞退すべき」と述べ、一本化を呼びかけた鄭元統一相の“ラブコール”を一蹴した。
一本化が難航している背景には、「与党系議員たちの意識が劣勢の大統領選よりも来年4月の総選挙に向いている」(韓国メディア)ことが挙げられる。大統合民主新党の一部議員が議決機構の比率にこだわるのは、これが総選挙での党公認枠につながるため。文国現氏も総選挙で創造韓国党が躍進するためには、旧与党勢力と一定の距離を置く必要があると判断したとの見方がでている。
鄭元統一相は20日、放送記者とのテレビ討論会で、「民主党との統合は実現すると思う」と強気の発言をしているが、候補登録日が今月25、26日に迫るなど時間的な余裕がないことから、最終的に一本化にこぎつけられるかは不透明な情勢だ。
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/071120-182545.html