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【噴水台】少女シンドローム
少女が世の中を揺るがしている。
政治の話に怒りながらも、この少女たちのしなやかな歌の前ではみんな境界を崩す。
肩を振りながら「テテテテテ テルミー」リフレインを真似る。
ダンス曲「テルミー」で10代から30、40代まで爆発的な人気を呼んでいるワンダーガールズの話だ。
ダンスを真似するUCCブームも起きている。
ワールドカップ当時の‘コクジチョム’ダンスブームと比較される。
放送局の9時ニュース、新聞社会面も飾った。
‘テルミー’の人気は復古風企画の勝利だ。
1980年代のポップをリメークし、ディスコ風の編曲・衣装・ダンスが見られる。
ワンダーウーマンをパロディにしたチーム名からして懐かしさを感じさせる。
自然に30−40歳代の成人の目を引いた。
音楽自体の中毒性は言うまでもない。
耳から離れないメロディにダンスの動作がぴったりと合い、前奏が始まれば肩が自ずと揺れるような遊戯的な音楽だ。
少女を性的対象化するロリータコンプレックス論議も出てくる。
短いスカートに胸を突き出しながら肩を揺らす導入部のダンス動作は多分に性的誘惑を狙ったものだ。
しかし以前に比べて日の当る場所に出てきた大多数のアジョシ(おじさん)ファンの熱狂には、少女愛趣向だと責め難い部分がある。
俗称‘サムチョン(叔父)ファン’と呼ばれる新しい成人ファン層の登場だ。
サムチョンファンだけでなく、最近はヌナ(姉)ファン・イモ(叔母)ファンも多い。
姪や娘ほどの年齢の幼い芸能人に熱狂する中年女性ファンを総称する言葉だ。
東方神起・ビッグバンなどのアイドル歌手、20歳代の美男俳優、ペ・ヨンジュンの子役で有名な中学生タレントのユ・スンホらがヌナファン・イモファンを率いている。
イモファンはファンクラブ活動に積極的であり、安定した経済力をもとにアイドルの成長を着実に後援する後見の役割もする。
こうした成人ファン層はアイドル文化がもはや10代の専有物でないことを見せてくれる。
70−80年代に国内に初めて登場したファン文化を経験した当時の10代が中年になりながら可能になったことでもある。
ファン文化の成熟と「アイドルスターに対する熱狂を通して若さへの欲求を発散する」という肯定的な評が出てくる(ソウル大・郭錦珠教授)。
しかし重要なのは成人が子供たちに魅惑されるということだ。
成人の視線が成人ではなく美少年・美少女に釘付けになっているということだ。
成人自らが大人であることを否定したいというものではないだろうか。
ただかわいい子供たちに魅惑され、嫌な大人の世界を忘れたいという意味だ。
そういえば最近の世の中の移り変わりを見ると、いっそのこと、かわいい少女と一緒に「テテテテテ テルミー」と叫ぶほうが安心できるのかもしれない。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=92759&servcode=100§code=120