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【噴水台】第3候補論
共和・民主両党政治が確立された米国でも、第3候補が威力を発揮したりする。 米大統領選挙に4回も出馬したラルフ・ネーダーはもともと民主党陣営だった。 環境・人権活動家のネーダーは2000年の大統領選挙で2.7%(288万票)を得票した。 ジョージ・W・ブッシュ共和党候補とアール・ゴア民主党候補が薄氷の勝負を繰り広げた時だった。 ゴアは僅差で惜敗した。 民主党陣営からは‘スポイラー’(spoiler・妨害立候補者)’という非難を浴びた。
しかし共和党も92年の大統領選挙当時、第3候補の被害者だった。 父ジョージ・ブッシュ大統領は再選を夢見るテキサス出身の億万長者ロス・ペローに一撃を食らった。 ペローは共和党の票田を蚕食し、18.9%を得た。 ペローがいなかったとすれば、当時46歳のビル・クリントンの当選は難しかったかもしれない。
1カ月後、韓国大統領選挙でも第3候補論が浮上した。 金泳三(キム・ヨンサム、YS)・金大中(キム・デジュン、DJ)候補の対決舞台に、鄭周永(チョン・ジュヨン)、朴燦鍾(パク・チャンジョン)候補が飛び込んだのだ。 現代(ヒョンデ)グループの組織力と‘経済’イメージを背負った鄭候補は16.1%(388万票)を獲得した。 DJ(得票率33.4%)よりもYS(41.4%)の票を蚕食した。 東橋洞(トンギョドン)系の人物は「選挙終盤、DJは金庫から‘新安郡農協’発行の小切手まで取り出しながら死力を尽くしたが、10%以上の差を覆すことはできなかった」と説明した。 3党の合党を通じていち早く湖南(ホナム・全羅道)包囲構図を形成したYSの支持層が堅固だったという傍証だ。
DJは5年後、DJP(金大中+金鍾泌)協調と第3候補の‘李仁済(イ・インジェ)効果’に助けられて三転四起に成功した。
政界で「選挙構図は選挙のアルファでありオメガである」という格言がある。 結束を固めて相手を分裂させるのが勝利の絶対要諦ということだ。 しかし各国選挙で民意を歪曲しうる第3候補の出現は絶えない。 テッド・ハルステッドとマイケル・リンドは『政治の未来』で「情報化時代に量産される数多くのイッシューが従来の政党・選挙制度を揺るがす」と主張した。
中央選管委には7日現在、李会昌(イ・フェチャン)無所属候補を含め、139人の大統領選挙予備候補が登録した。 このうち何人が25−26日、選挙預託金5億ウォンを出して本戦に行くかは未知数だ。 2300年前、中国戦国時代の蘇秦は最強の秦に対抗する合従策を遊説しながら「鶏の口になっても牛の尻にはなるな」と弱小国諸侯を説得した。 昔も今も牛の尻の身分を嫌う心は変わらないようだ。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=92717&servcode=100§code=120