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北方領土に北朝鮮労働者 ロシア統治 既成事実化を強化?
【東京新聞】2007年9月2日 朝刊
【ユジノサハリンスク(ロシア極東サハリン州)=津野慶】ロシア政府が今年から大規模な開発計画に着手した北方領土の建設現場で、北朝鮮人など外国人労働者が働いていることが一日、分かった。北方四島では労働力が慢性的に不足し、これを補うために今後、ロシアのビザ(査証)で働く外国人労働者が増える可能性があり、ロシアの実効支配を既成事実化する動きが強まりそうだ。
北朝鮮の労働者が働いているのは、国後島古釜布(ふるかまっぷ)の裁判所の建設現場。住民によると、二十代半ばから四十歳ぐらいの男性約十五人が、七月初めから、ロシア人の現場監督のもとで作業し、外壁の仕上げや内装工事に従事している。まじめで熱心な仕事ぶりで、評判はいいという。
国後島などを管轄する南クリール地区行政府によると、同島の建設工事現場ではこのほか、キルギス、モルドバなど旧ソ連諸国や、中国からの労働者が働いている。イーゴリ・コーワリ地区長は「ロシア人は島で働きたがらないので、外国人労働者は必要。正規のビザで働いているので問題はない」と話す。
同島の外国人労働者は少なくとも数十人に上るとみられる。
北方領土で外国人労働者が働いているとの情報について、日本外務省は「そのような話は確認されていない」としている。
経済の回復に伴い、国後島以外でも、こうした動きは広がりつつある。住民の話では、択捉島では、建設現場にモルドバやタジキスタンから労働者が来ている。色丹島では、学校の建設現場でキルギス人が働いていたほか、鉄くず輸出のために韓国人が頻繁に訪問。飲食店で働く中国人もおり、外国人は確実に増えている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2007090202045787.html