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□中国の高成長に影落とす高齢化問題 [朝鮮日報]
http://www.chosunonline.com/article/20070808000029
記事入力 : 2007/08/08 11:11:01
中国の高成長に影落とす高齢化問題
「富める者から富め」という先富論で高成長を達成してきた中国だが、一人っ子政策による若年人口の減少で、2050年には60歳以上の高齢者が4億人を超える見通しだ。3人に1人が高齢者となり、人口の5分の1を占める計算になる、と華僑向け通信社の中国新聞社が7日、報じた。
中国人民大学社会人口学院のウ・ツァンピン教授は「1953年に全人口の4.41%にすぎなかった65歳以上の人口が2001年には7%を超え、中国は高齢化社会を迎えた。今後も中国は高齢化時代に対する準備をしていかなければならない」と指摘した。ウ教授によると、1970年代に実施した計画生育政策(一人っ子政策)の影響で、最近は裕福になる前に年を取る(未富先老)人が増え、高齢化が急速に進んでいるという。一部では「高齢化が進んでいるのに計画生育政策を続けるのはなぜだ」という疑問の声とともに、同政策の実効性を再検討すべきとの意見も出ている。
実際のところ、中国は高齢化に対応できるだけの経済規模やインフラ、社会保障制度がまだ整っていない。現在のペースで高齢化が進むと、中国の経済成長にとって最大の足かせになるという懸念も強まっている。
また、生活水準が向上し、平均寿命が延び、一人暮らしの高齢者が増えているほか、都市化の進行で農村の青年1億4000万人が職を求め都市に押し寄せるなど、多くの問題も生まれている。
しかし、南開大学の李建民教授(経済学)は、「『未富先老』は中国が悩むべき根本的な問題ではない。中国の農村老年人口の95%が養老保険に加入していないなど、制度上の不備こそが問題だ」と指摘している。
中国は急速な高齢化の進行にもかかわらず、老人施設拡充、社会道徳観念の向上、さまざまな高齢者福祉制度などの対策がほとんどなされていないのが現状だ。
社会的平等の実現、公平な社会制度の構築は、中国が超えなければならないハードルとして残っている。
NEWSIS/朝鮮日報JNS