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□中国人が韓流ドラマに熱狂する理由とは [朝鮮日報]
▽中国人が韓流ドラマに熱狂する理由とは(上)
http://www.chosunonline.com/article/20070804000020
記事入力 : 2007/08/04 12:00:34
中国人が韓流ドラマに熱狂する理由とは(上)
1997年のドラマ『愛が何だって』から韓国ドラマが中国で見られるようになり、韓流ブームに火が付いた。そして韓国料理、ファッション、習慣に至るまで、韓国文化が中国人の生活の奥深くまで浸透し、韓国映画や韓国ドラマを楽しむ熱狂的な韓国マニアまで現れた。
なぜ彼らはあれほど韓国ドラマや映画に熱狂するのだろうか。まず、韓国は中国と同じアジア圏であることから文化が似ており、歴史的にも非常に近く、情緒的に親近感があることが考えられる。また、ストーリーが具体的で、その中に染み込んでいる「情」が中国人の胸をくすぐるということも人気の理由の1つだろう。
北京に住んでいる王鳳さん(32)は「韓国ドラマはいつもたくさん見ている。特に、中国ドラマでは見られないストーリーの緻密さが気に入っている」と話す。また、中国の名門・精華大学に在学中の李利さん(21)は「韓国ドラマに出てくるステキな洋服や、洗練された俳優たちを見るのがとても楽しみ」と微笑んだ。
このように、中国人は韓国ドラマが流行の最先端を行き、洗練されているというイメージを持っているが、その一方で現在の中国では見られない伝統的な儒教思想を守っていることも、大きな魅力なのだろう。中国は1966年の文化大革命であらゆる伝統的な価値観が排除され、儒教や道教の思想が抑圧された。しかし、最近は伝統的な価値観を重視する動きが起きている。特に、韓国の礼節・高齢者への敬意・家族愛などにドラマや映画を通して接することで、韓国文化はさらに速やかに受け入れられた。今年3月に中国で公開された映画『グエムル‐漢江の怪物‐』は家族愛を描き大ヒットした良い例だ。
NEWSIS/朝鮮日報JNS
▽中国人が韓流ドラマに熱狂する理由とは(下)
http://www.chosunonline.com/article/20070804000021
記事入力 : 2007/08/04 12:01:14
中国人が韓流ドラマに熱狂する理由とは(下)
だがその一方で、韓国映画やドラマに対する批判の声も少なくない。ID「flyft」という中国のネットユーザーはインターネットのコミュニティーで「韓国ドラマはもう去るべきだ。陳腐なテーマやありがちなストーリーには飽き飽きした」と不満をぶちまけている。
問題は、中国人が韓国ドラマを見るとき、無意識のうちにフィクションであることを忘れ、ドラマの中のことがそのまま韓国の真の姿であると受け取りがちになることだ。あるネットユーザーは「韓国ドラマに出てくる女性は保守的すぎる。ドラマの中の女性たちは男性がいて初めて存在できる良妻賢母で、自分の未来のために努力する現代的な女性はほとんどいない」と批判する。実際に、こうした女性像は『愛が何だって』『銭湯一家の男たち』のような中国進出初期の韓国ドラマに多く描かれている。保守的な傾向の強い韓国ドラマの女性像が変わり始めたのはごく最近のこと。『人魚姫』『宮廷女官チャングムの誓い』『私の男の女』などはこれまでの従順な女性像を脱し、社会進出のために頑張るたくましい女性を描いている。
ドラマは時代の文化や社会の変化を反映する。だからこうしたドラマは中国の韓国文化研究者にとって、非常に貴重な資料となっている。
朱鴻召博士は「韓国ドラマの人気は細かい部分への配慮にある」と主張する。朱博士は「『チャングム』を撮影する前、撮影チームは食べ物や医学に関する文献を集め、どうすれば料理のシーンを詳しくうまく撮影できるか研究を重ねた。細かい部分に気を配り、料理のプロセスを詳しく撮影するのに全力を尽くした韓国を手本にすべき」と話している。
また、黄梁徳博士は「韓国ドラマブームの秘訣はストーリーにある。韓国の脚本家は誰でも見慣れているありがちなシーンで、劇的な緊張感を高め、躍動感たっぷりに描くので、視聴者のハートをがっちりと捕らえて放さない」と評価する。
しかしその一方で、韓国ドラマが重要視する過剰な扇情性や、貧しいヒロインが金持ちの男性と出会い、恋に落ちる「ベタなシンデレラー・ストーリー」は韓流ブームのマイナス要素になっている、と大衆文化専門家たちは指摘する。
NEWSIS/朝鮮日報JNS