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□【萬物相】学歴コンプレックス [朝鮮日報]
http://www.chosunonline.com/article/20070720000068
記事入力 : 2007/07/20 17:02:32
【萬物相】学歴コンプレックス
東国大のシン・ジョンア助教授をめぐる「ニセの博士号」騒動に続き、KBSラジオの英語教育番組「グッドモーニング・ポップス」の司会を務めるイ・ジヨン氏の学歴が虚偽であることが明らかになった。イ・ジヨン氏はイギリスのブライトン大で学士号・修士号を取得したことになっていたが、実際の最終学歴は高卒で、イギリスでの留学経験も1年間語学留学した後、もう1年間専門学校に通ったのがすべてだという。イ氏はこれまで、ラジオの英語講座を7年間担当し、語学スクールでは「カリスマ講師」として人気を集めてきた。一方漫画家の李賢世(イ・ヒョンセ)氏もまた、自身の最終学歴が「大学中退」ではなく「高卒」だったことを昨日告白した。
嘘をつくことによって生じる表情の変化を研究していることで有名な米カリフォルニア大のポール・エックマン名誉教授は「嘘をつくのは非常に難しい」と話す。何かをごまかさなければならないため、常に頭を働かせる必要があり、思考面で大きな負担がかかることになる。感情の統制がうまくいかないため、知らず知らずのうちに表情や身ぶり、声がいつもとは違ってきてしまうのだ。そのため長期間にわたって嘘を突き通すことは、本人にとっても非常につらい経験となる。
李賢世氏は「生まれて初めて受けたインタビューで、大学を中退したと嘘をついた。それ以来25年間、わたしにとって学歴は常につきまとうハンディキャップとなってしまった」と話した。そして「これを機に、そのハンディキャップを認め、克服したい」と語った。李賢世氏はマンガの世界で大成功を収めた人物だ。マンガを読みながら、作者の学歴にこだわる読者はいないだろう。それにもかかわらず、李氏の口から思わず「大学を中退した」という言葉が飛び出したのは、人並み以上の学歴なしには相手にしてもらえないような社会の雰囲気の中で、学歴コンプレックスが頭をもたげたからだろう。
こうした中、ある大学教授は韓国の大学について「卒業証書という身分証明書を発行してもらうための、身元保証機関に過ぎない」と酷評した。この社会で重要なのは学歴であって、学力ではないという意味だ。そんな雰囲気がある限り、学生たちが大学で熱心に勉強するはずがない。どの大学の、どの専攻科を卒業したかだけで待遇が決まるのなら、寝る間も惜しんで勉強に励む必要はない。
ネット上では一部のユーザーが「シン・ジョンア氏は『美術界の黄禹錫(ファン・ウソク)』ではなく、『美術界のソテジ(中卒の有名ミュージシャン)』と見るべきだ」と主張している。本人は有能だったが、学歴社会の壁に阻まれ、嘘をつかざるを得なかっただけという見方だ。もちろん学歴はよいが、能力が伴わないという人は少なくない。逆に大学を卒業していないのを理由に、能力を認めてもらえないなら、それは「学歴階級社会」だ。しかし誰が何と言おうと、嘘は決して許されない。ニセの学歴で箔(はく)をつける行為が横行すれば、この社会は互いを信じることのできない虚しい空間と化してしまうだろう。
ハン・サムヒ論説委員
朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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投稿者 white 日時 2007 年 7 月 20 日 16:42:47: QYBiAyr6jr5Ac