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東南アジアでデング熱猛威死者続出 蚊が大量発生、最悪の流行も 【産経新聞】
【バンコク=岩田智雄】東南アジアでデング熱が猛威を振るい、カンボジアやタイで死者が相次いでいる。今年は雨量が多く、ウイルスを媒介する蚊が大量に発生しているのが原因とみられ、過去最悪の流行になる可能性も指摘されている。
タイ保健省の15日の発表によると、同国では今年1月から今月7日までの約半年間で、感染者が2万3653人に達し、21人が死亡した。感染者は昨年と比べ、約30%増加しているという。
また、カンボジアでも今年半年間の感染者が1万4986人、死者は182人にのぼり、昨年1年間の死者数(116人)をすでに上回っている。同国政府と世界保健機関(WHO)は14日、「この傾向が続けば最も深刻なケースになる」とする声明を発表。「蚊の幼虫を駆除する消毒剤を購入するため、50万ドル(約6100万円)が必要」だとして、国際社会に緊急支援を要請した。
このほか、この半年間の東南アジア諸国での感染状況は、ベトナムで感染者2万1000人以上、死者は23人。シンガポールで感染者4029人、死者は3人にのぼっている。ミャンマーでは30人が死亡しているもようだ。
(2007/07/16 22:35)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/world/070716/wld070716003.htm