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□中国は東南アジアの「兄貴分」…影響力をじわり拡大 [朝鮮日報]
http://www.chosunonline.com/article/20070713000031
記事入力 : 2007/07/13 10:58:00
中国は東南アジアの「兄貴分」…影響力をじわり拡大
東南アジアにとって以前は「脅威」の対象だった中国が、文化的な魅力によって人々を動かすソフト・パワーで影響力を拡大している、と12日付英字紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンが報じた。
人口約100万人の小国・東ティモールが代表例だ。大統領宮殿はもちろん、外務省庁舎新築工事もすべて中国の支援で行われている。建設だけではない。軍の基地を整備したり、軍服を準備したり、医療、治安面でも惜しみない支援を行っている。公務員、農民、学生らに北京で研修を受けさせるプログラムもある。現地の中国大使館は「われわれは東ティモール人の良きパートナー、そして隣人、友人であり支援する義務がある」と説明する。
しかし、専門家らは中国が資源の少ない貧しい小国を気にかける背景には、大きな構想が隠されていると話す。過去10年間、東南アジア全域で中国が繰り広げてきた「親中国ブロック」構築努力を理解すべきとの考えだ。1997年のアジア通貨危機以降、中国は対決的だった態度を改め、この地域で自国の利益を削ってまで交易と支援を増やしてきた。政治不安と経済低迷にあえいでいた国々にとっては援助の手が必要な時期だった。
その結果、米国が対テロ戦争に没頭している間に、中国は東南アジアでソフトパワーによる立地を固めつつある。ミャンマーとカンボジアでは、すでに中国が最大の貿易・投資相手国に浮上した。さらに、米国の影響が大きかったフィリピンでも、中国は水路や高速道路など大型プロジェクトを受注した。タイには「孔子学堂」が10カ所以上設けられ、中国語学習ブームが起きている。東ティモールに関しても、2002年に独立を最初に承認したのは中国で、現地指導者らは中国を「兄のような国」「最も信頼できるパートナー」と感じている。
シンガポールの東南アジア研究所の専門家、ダルジット・シン氏は「中国はとても慎重で精巧な方式で影響力を拡大し、各国政府との連携を構築してきた。長期的には東南アジアから米国を追い出し、地域全体を自国の影響圏に編入しようとする可能性がある」と分析した。
全炳根(チョン・ビョングン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS