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□キラーコンテンツ欠く韓流、打開策は「双方向」 [朝鮮日報]
http://www.chosunonline.com/article/20070710000044
記事入力 : 2007/07/10 11:58:01
キラーコンテンツ欠く韓流、打開策は「双方向」
「韓流前線基地」ベトナムの今
「ベトナムの韓流ブームですか? 相変わらずですよ。しかし常に新しい韓国文化のコンテンツを探し求める現地人に対し、われわれができることは今や限界に達し、ヤキモキしていますね」
7日、ベトナム・ハノイにある韓国文化院で出会ったキム・サンウク院長(40)はまず、「韓流ブームの危機感」について漏らした。ベトナムの韓国文化院は、東南アジア地域における唯一の韓国文化院だ。
文化観光部は昨年2月、東南アジアに韓国文化を知らせるための拠点としてベトナムを選択。文化観光部で16年間にわたり経験を積んできたキム院長をハノイへ派遣し、文化院を設立した。キム院長はゲーム産業課長、文化産業政策課、国際観光課などを経て、映像産業関連の修士学位を含め3つの修士学位を取得した人物。ベトナム語はできないが、韓流の前進基地を率いるフレッシュなマインドが必要だ、という点で抜擢されたという。
キム院長は「ベトナムに来た当初は先も見えなかったが、1年4カ月が過ぎた今は、文化院の会員数を制限しなければならないほど韓国文化に対するベトナム人の関心が高まっている」と話した。映画鑑賞室、図書室、展示室、講義室、コンピューター室などを備えた文化院に現在登録している会員は約1400人。適正受容人員の5倍を超える数となっている。彼は「韓国文化院で韓国語講座の受講生になるのは、ベトナムで“特権”と言えるほど人気が高い」と話した。キム院長本人も講師として韓国語の講義を受け持っているが、周囲によるとキム院長の授業はかなりの人気だという。
キム院長は「インターネットの発達で文化消費の時差が徐々になくなり、ベトナムでも過去の韓流コンテンツの二番煎じは通用しない」と話す。
「『冬のソナタ』や『宮廷女官チャングムの誓い』はベトナムでも“過去のドラマ”となってかなり経ちます。今やイ・ヨンエはベトナムで人気ランキング10位にも入りません。最近アンケート調査をしたところ、俳優ではイ・ジュンギ、歌手ではスーパージュニアが1位に躍り出ました。それだけベトナムの人々も、われわれとほぼ同時に韓国文化を消費しているということでしょう」
キム院長によると、『エアシティー』『魔王』『魔女ユヒ』など最新の韓国ドラマが本国で放映中だったのにもかかわらず、映画雑誌にはすでにその批評記事が掲載されていたという。
しかし、キム院長は危機感も感じているという。「『朱蒙』や『黄真伊』といったドラマはもはや人気がありません。『冬のソナタ』『フルハウス』『宮廷女官チャングムの誓い』のように大ヒットする“キラーコンテンツ”が見当たらないのです」
キム院長は「韓流ブームを持続させるためには、何よりも“双方向の交流”が必要だ」と強調する。
「実は‘韓流”という言葉はあまりにも一方的で、ベトナムでは拒否感を示す人も少なくありません。韓流をベトナムに伝えようとするだけではなく、私たちがベトナム流(Viet流)についてどれだけ知っているのか考えてみることも、真の交流を目指す姿勢だと言えるでしょう。長期的には、韓流を通じてベトナムを韓国に伝えられるという信念を持たなければ、持続的な交流はできないと思います。1日も早く韓流へのノスタルジーから抜け出さなければなりません」
ハノイ=リュ・ジョン記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS