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□韓国政府が「国旗への誓い」を変えるワケ [朝鮮日報]
http://www.chosunonline.com/article/20070707000021
記事入力 : 2007/07/07 11:58:42
韓国政府が「国旗への誓い」を変えるワケ
「国旗への敬礼」セレモニーが行われる度に読み上げられる現在の「国旗に対する誓い」の修正案が6日に決定した。しかし「今のままでも良いのに、なぜ変えようとするのか」という反論も多く、混乱が起きている。「国旗に対する誓い」は現在、韓国と米国にだけ存在する。
修正案は「わたしは誇り高い太極旗の前に、自由で正義に満ちた大韓民国の限りない栄光のために、忠誠を尽くすことを固く誓います」となっている。
行政自治部はこの日、修正案を「大韓民国国旗法施行令(案)」として発表し、次官会議や閣議を経て27日に公布・施行する予定だ。修正案は、行政自治部が召集した「国旗に対する誓い文検討委員会」が6月13日から6回の会議を経て決定した。なお、検討委員会は哲学者・倫理学者・憲法学者・国文学者・文人など9人で構成された。
◆修正の意図が問題
修正案の核心は「祖国と民族」「体と心を捧げ」が抜け、「自由で正義に満ちた大韓民国」が入れられた点だ。
これに伴い、梨花学術院のシン・ヨンハ碩座教授は「“祖国”が大韓民国へと変わったのは妥当だが、“民族”が抜けたのは残念だ」とし、壇国大学の金源模(キム・ウォンモ)名誉教授は「民族のアイデンティティを否定する意図を感じる」と述べた。ソウル大学の全相仁(チョン・サンイン)教授は「自由・正義を追及すべき価値と主張しているようだが、国民的合意が必要な部分だ。政権末期にあえて変えるのではなく、問題提起にとどめて次の政権に引き継ぐのが妥当だ」と述べた。成均館大学政治外交学科の金一栄(キム・イルヨン)教授は「内容に決定的な問題はないが、建国・憲法などこれまでの大韓民国の価値を貶める勢力が行うため、疑いをぬぐい切れない」と述べた。多くの学者や市らは「朴正熙(パク・チョンヒ)大統領の時代に作られた誓いのため廃棄しようとしていたが、反対が根強いため、仕方なく妥協して一部だけを変えようとしている」と見ている。
これに対し検討委員会の李亀漢(イ・ハング)成均館大学哲学科教授は「民族を強調すれば閉鎖的・排他的民族主義を連想し、世界化時代に合わなくなるため抜くことにした」と説明した。
検討委員会が最も悩んだ部分は、「愛国心を強要」するかのようなニュアンスをなくそうとした点だった。したがって「自由」「正義」などの用語を入れたという。われわれが追求すべき価値、すなわち「自由」「正義」が生きている国なので、忠誠を尽くすべきという説明だ。「体と心を尽くして」という文言もそのような理由で外した。「誇り高い」は文法に合わないため変更したという。
◆左右の対立が論争の発端
「国旗に対する誓い」が修正されたのは、国会での左右対立が発端だった。この文言は1972年、当時の文教部が学生への教育の一環として導入し、84年に大統領令で定められた。その後2004年6月に野党ハンナラ党の李相培(イ・サンベ)議員が「ほとんどの国が国旗について法で定めており、ドイツやフランスは憲法で定められている。韓国も少なくとも法で定めよう」として、「大韓民国国旗法」を提出した。その後9月にヨルリン・ウリ党の洪美英(ホン・ミヨン)議員が同様の国旗法案を提出、この中に「国旗に対する誓い」は廃止すべきとの内容が含まれており、その後国会で論争が続いた。国会行政委員会が昨年11月に開催した公聴会でも進歩陣営と保守陣営の論争が続き、結局誓いの文面は法律ではなく施行令に含めることで合意した。
朴重鉉(パク・ジュンヒョン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS