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(回答先: 冬季五輪:平昌がまたも招致に失敗したワケ [朝鮮日報] 投稿者 white 日時 2007 年 7 月 05 日 10:49:37)
□冬季五輪:ザルツブルク支持票の取り込みに失敗 [朝鮮日報]
http://www.chosunonline.com/article/20070706000028
記事入力 : 2007/07/06 10:33:16
冬季五輪:ザルツブルク支持票の取り込みに失敗
IOC委員の欧州びいきも一因か
2014年冬季五輪の開催地決定投票で、平昌はまたも逆転負けを喫した。1次投票で36票対34票と、ソチ(ロシア)を2票リードしたが、2次投票では47票対51票で及ばなかった。1次投票で当初の期待より票が集まらなかったこともあるが、脱落したザルツブルク(オーストリア)の支持票を2次投票で確保できなかったことが決定的な敗因となった。
4年前に行われた2010年冬季五輪開催地決定投票では、平昌は2次投票で1次投票より2票を上積みしたにとどまったが、今回は11票を獲得した。しかし、ソチは脱落したザルツブルク支持票から17票を奪い去った。
今回の結果は、国際オリンピック委員会(IOC)内で欧州の壁が依然高いことを証明している。総勢111人のIOC委員のうち、欧州出身者が全体の43%に当たる48人を占める。彼らは五輪開催地の決定に際し、欧州と非欧州という二分法的な思考を持っている、というのがスポーツ専門家の見方だ。2010年冬季五輪開催地はカナダのバンクーバーに決まったのだから、今回は欧州の番という論理だ。
となると、ロシアは厳然たる欧州の一員。欧州人は一般的にロシアに対する反感が根強いとはいうが、欧州と非欧州の枠組みを崩すほど決定的な感情ではない。
その上、ロシアは韓国とは比較にならないウインタースポーツ大国だ。そんな大国がこれまで1度も冬季五輪を招致できなかったという事実は、欧州地域のIOC委員の心を動かすのに十分だった。
第2に、伝統的な票田とみられたアジアとアフリカの票がソチに食われたのが痛かった。アジアでは、アジア大会招致で仁川に負けたインドを支持する勢力が平昌支持に回らなかった可能性もあり、2016年夏季五輪に東京が立候補している日本も平昌を支持することが難しい状況にあった。また、アラブ世界に影響力を持つサウジアラビアのアブドルアジズ王子がIOC総会に出席しなかったこともマイナス要因だった。
最後に、プーチン大統領を前面に押し出したロシアの激しい物量攻勢に対する対処があまりに消極的だったことが惜しまれる。ソチは現在、競技施設がほとんど整備されていない状態だが、世界的なガス会社ガスプロムをIOCの後援企業に据えるなど利権で勝負をかけた。5日のAFP通信は、ソチが招致合戦に投じた費用は平昌の1.5倍に当たる6000万ユーロ(約100億円)に達したと報じている。
プーチン大統領も五輪開催に向け、ソチに120億ドル(約1兆4755億円)を投資するという壮大な公約を掲げた上、IOCの現地視察時には自らスキーでゲレンデを下りてきて記者会見を行うなど熱心さを見せた。
IOC委員の立場では、同国の積極的な姿勢は、五輪の成功を期待させるに十分だった。2012年夏季五輪のロンドン招致に成功した英国のブレア前首相の戦略をよく学んだともいえる。
IOC委員の半数以上は、冬季五輪に1度も参加したことがない国の出身だ。彼らは冬季五輪がどこで開催されるべきか、それほど真剣には考えない。黒海沿岸の有名な保養地で海水浴もスキーも楽しめるソチの魅力の前に、環境破壊問題や平昌の招致目的が色あせてしまったことも考えられる。
グアテマラ市=高錫泰(コ・ソクテ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS