★阿修羅♪ > アジア8 > 429.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
ネットの怖さ 中国の作家、ブログ削除し謝罪【東京新聞】
2007年6月24日 08時57分
【北京=平岩勇司】中国の作家、文学研究者として知られる葛紅兵氏が、中国各地の抗日戦争記念館の展示について「復讐(ふくしゅう)心をあおる反日宣伝はやめるべきだ」とインターネットのブログで提言したところ、非難の書き込みが殺到し、葛氏が「遺憾の意」を表明する事態となった。
葛氏は12日付のブログで、旧日本軍の残虐行為を伝える「大量の血なまぐさい写真」の展示に対し、「青少年の心を恨みでいっぱいにして、日本への『敵討ち』の意識を生み出す」と指摘。「戦争は全人類の悲劇だと教える内容にすべきだ」と呼びかけた。日本の超党派国会議員が「反日」写真の撤去を求める活動にも「中日友好の目的なら、道理に合ってないともいえない」と一定の理解を示した。
これに対し、ネット上では「記念館には『日本人民も戦争被害者だった』との説明もある」「軍国主義の恐ろしさを伝えることと『反日』は全く別物」と批判が集中。「侵略の事実を隠ぺいする日本の右翼勢力に共感するのか」との意見も出た。
葛氏は19日、「私は歴史学者でなく、中日関係の成熟した学術的見解を持っていない。多くの読者の民族感情を傷つけた」としてブログから文書を削除。ただ、文章はネット上で次々と転載され、批判が続いている。
◆ロシア、検閲の兆し強まる
【モスクワ=常盤伸】プーチン大統領に近い治安機関幹部が最近、相次いでインターネットへの検閲が必要と発言、人権活動家らの懸念が高まっている。メディア統制が進むロシアで残された自由な領域とされるインターネットは政権側の目の上のこぶで、年末の下院選や来春の大統領選を前に本格的介入の前触れとの観測も出ている。
22日付コメルサント紙によると、シドルク副検事総長は21日、ロシア南部ロストフ州での司法責任者の会議で、「インターネットは過激主義の活動拡大の温床になっている」と述べ、ウェブサイトの検閲を可能にする法改正などを早急に進めるべきだとの考えを示した。
またパトルシェフ連邦保安局(FSB)長官も今月上旬、「過激派が運営するウェブサイトが5千もある」と指摘し、厳格な管理の必要性を強調。有力プロバイダー幹部は同紙に、政権はネットへの中国型の全面的管理を狙っていると警告した。
政権に批判的な団体やロシアと対立するエストニアのウェブサイトが大規模な不正アクセスで閲覧不可能になる事態が最近急増。エストニア政府や反政権関係者は、妨害には高度な技術が必要だとして、ロシア政府の関与を主張している。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007062490085742.html