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やまぬ当局の暴力、腐敗…1000人以上暴動 各地で続々 中国民衆 怒りの極み【東京新聞】2007年6月21日 朝刊
【北京=平岩勇司】中国各地で千人規模以上の暴動や当局との衝突が相次いで発生している。当局の暴力や腐敗、乱開発などが発端となっており民衆の蓄積した不満はわずかなきっかけで爆発するほど高まっている。
香港の人権団体などによると、重慶市で今月三日、市の監視員が花を売っていた農民を取り締まる際、一人の頭を鉄製のスコップで殴打。「農民が死んだ」とうわさが広まり、数千人の市民と警官隊が衝突し十数人がけがをした。六日には河南省鄭州市でも同様の事件が発生。権力を振りかざした監視員が路上で物を売る弱い立場の農民を暴力的に取り締まり、群衆の怒りが暴動に発展する事例が多発している。
当局の腐敗への反発も根強い。五月十七日には故〓(とう)小平氏の出身地、四川省広安市で学生ら千人が警官隊と衝突。殺人事件の容疑者が警察幹部の親せきで、逮捕を見送ったことへの抗議だった。情報が広がるのを恐れた当局は市内の電話回線を一時停止したという。
インターネットなどを利用した抗議行動も目立つ。福建省アモイ市では今月一日と二日、化学工場の建設中止を求める市民が携帯メールなどでデモを呼びかけ、当局の規制をかいくぐり約千人が参加した。
学生は幼い時期から激しい競争にさらされながら、大学卒業時に半数近くが就職できない現状への不満が強い。労働者は経済格差と失業に苦しみ、怒りが頂点に達している。
民衆の生活や人権を重んじる建前の胡錦濤政権が掲げる「親民政治」路線が「民衆の権利意識を目覚めさせている」との指摘もある。
中国当局は暴動が起きた地方の政府、警察の担当者を処分し一定の責任を認める姿勢を見せている。ただ、国内マスコミの報道はほとんどなく、あくまで暴動の拡大警戒に力点が置かれている。
※〓は、登へんに、右におおざと
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2007062102025881.html