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□中国・人身売買の実情とは [朝鮮日報]
http://www.chosunonline.com/article/20070619000004
記事入力 : 2007/06/19 07:35:15
中国・人身売買の実情とは
現代版「奴隷」の子どもたち
正月連休のさなか、中国山東省青島市を訪れたスー・ジンポンさん(18)とスー・ジントゥオさん(16)の姉妹は、帰路に「暖かい寝床と食事を準備してあげる」という親切な女性に出会った。二人はバスの乗車券を購入したときにだまされ、家に帰る交通費すらない状況だった。しかし、女性の案内で姉妹が乗ったバスが着いたのは、山西省にあるれんが工場。二人は一緒に到着した子どもたちと「現代版の奴隷」ともいえる強制労働を強いられていたが、やっとの思いで脱出した。
中国で拉致と人身売買により連れていかれ、強制労働を強いられた被害者の証言が明らかになり、中国の劣悪な労働環境と人権問題が再び批判の的になっている。スーさん姉妹をはじめとする被害者の多くは、誘拐または拉致に遭い、毎日17−18時間も殴打されながら強制的に働かされ、食事は水とギョウザだけという状況だった。被害者が働いていた工場の経営者は、人身売買業者から約6万ウォン(8000円)で労働者を買ったり、虚偽広告で貧しい農民、労働者、子どもを誘い込んだりしていた。
今回の騒動は、中国河南省で拉致被害者の父母400人余りが地元当局に告発したものの無視されたため、「れんが工場で強制労働を強いられている子どもたちを救ってほしい」というメッセージをインターネット上に掲載したことがきっかけで巻き起こった。中国当局は後になって工場が密集している山西省や河南省一帯を調査し、労働搾取の現場摘発に乗り出した。フィナンシャル・タイムズは18日、「中国当局が18歳未満の子どもたち50人余りを含め560人以上の労働者を救出した」と報じた。中国のマスコミは強制労働をさせられた未成年者が山西省だけで1000人に達するとみている。
インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙は19日、「胡錦濤国家主席は『調和社会』を強調しているが、れんが工場の現実は中国政府のビジョンとは異なる」と指摘した。
イ・ソクホ記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS