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□中国元外交官、中共政権に支配される海外華人団体名明かす=カナダ [大紀元]
http://jp.epochtimes.com/jp/2007/06/html/d83627.html
中国元外交官、中共政権に支配される海外華人団体名明かす=カナダ
【大紀元日本6月9日】2年前に豪州政府に政治亡命した駐シドニー中国領事館の元政治参事官・陳用林氏(39)は6月6日、オタワのカナダ議会での記者会見の席で、中国当局はカナダで広範囲にわたるスパイ組織を構築し、駐カナダの華人団体を影で支配し、反体制勢力を抑圧させていると暴露した。欧米国家の政界要人の中で、中国当局に弱みを握られているため、脅かされ協力させられている者もいると明らかにした。
中国当局に支配されている海外華人団体・華人メディア
陳用林氏は、カナダを含め、各国の華人団体、例えば華人団体聨合会(略称、華聨会)、あるいは華人団体総会、中国平和統一促進会など、ほとんどは中国当局が背後で操縦し、結成させたと指摘し、カナダでの実例を挙げて説明した。「カナダでは、全カナダ華人聨合会(National Congress of Chinese Canadian, NCCC)という華人団体が存在、その団体はカナダの中国スパイ組織の最上部である。そのほかにも、豪州や米国、カナダなどの大学に置かれている中国学生会について、大半は中国教育部が設立し、当局の海外機構が資金援助している」と明かした。
海外華人メディアについて、陳用林氏は、規模が小さいため、中国当局は直接投資あるいは、背後的な操作を行い、これらのメディアに浸透し支配していると説明し、「豪州新報」の実例を挙げた。
中共のスパイが撮影したチベット人権活動家らの写真=豪州の中国領事館が機密資料として秘蔵していたもので、陳氏が亡命の際に持ち出した(大紀元)
中共に弱みを握られ、協力者になるのを強要される欧米の政界要人
欧米の政界要人や政府関係者への中国当局による工作方法について、陳用林氏は実例を挙げ、以下のように説明した。
「豪州のある議員は、中国を訪れる際に、16歳未満の少女と性的関係を持った。後に身柄が拘束され、取調べを受け、自供記録が作成され、すぐに秘密裏に釈放された。その後、この議員は頻繁にテレビや、その他の公の場で、中国共産党(中共)政権を擁護する発言をした。他国の重要人物が中国を訪問する際、必ず監視されている。必要があれば、中国当局は罠を仕掛け、ターゲットを陥れる」
カナダで構築されている中共の綿密なスパイ組織
5月初めから、カナダ通信やオタワ公民報(Ottawa Citizen)、トロント星報(The Toronto Star)、グローブ・アンド・メール紙(The Globe and Mail) などのカナダ主流メディアは相次ぎ外国スパイの問題に焦点を当てていた。
グローブ・アンド・メール紙の報道では、国家安全・国防上院委員会のコリン・ケニー(Colin Kenney)委員長の談話を引用し、「カナダでの『侵略的スパイ組織』を論じる際、中国当局の名前を挙げざるを得ない」と報じた。また、カナダ情報局のズド主管は、カナダ安全情報部門のスパイ対策の半分は、中国を対象に行っていると発言した。
中国当局の打撃の主要対象は法輪功
陳用林氏は、「中共の海外政策は、国内政策の延長である」と指摘し、「その目的は、国外の反体制勢力を抑圧すること。法輪功は、世界各地で多くの愛好者がおり、精神的に独立して中国当局の影響を受けないため、中共の打撃の主要対象と定められている」と明らかにし、一部の中国在外公館には、「法輪功闘争渉外工作小組(法輪功撲滅対策グループ)」という部署が設けられているという。
また、法輪功への弾圧状況について、陳用林氏は、「2002年に、中共は『法輪功はすでに制御された、政府が費やした大金は十分に功を奏した。いま、天安門広場で騒乱している人はほとんどない』としていた。しかし、これらの人たちはどこに行ったのか。全部刑務所に投獄された…。自宅にいる人も、多くは厳しい監視下に置かれ、事実上の軟禁状態にいる」と話した。
記者会見後の取材で、陳用林氏は、「国外において、中共政権は、打撃の対象として5つのグループを定めている」と話し、法輪功や民主活動家、台湾問題の関係者、チベットと新疆問題の活動家を挙げた。
陳氏が米議会で証言した際、法輪功対策を指示した駐シドニー中国領事館の機密文書(大紀元)
また、陳用林氏は記者に、人から法輪功に利用されているのではと質問されたことがあると明し、「中国共産党が犯した数々の犯罪事実を暴露できれば、例え、法輪功に利用されても構わない。むしろ、喜んで利用されたい。中国共産党は反人類の集団であるからだ…。彼らは半世紀の間に、8千万人以上の中国人を殺した。このような犯罪集団を暴露できることは、むしろ光栄だと思っている。中国人よ、本当に早く目覚めるべきだ、多くの人々の認識が錯乱している」と述べた。
陳用林氏は、2005年5月に、豪州政府に政治亡命を申請した。その理由は、良心の呵責から、「中国当局による国外の反体制勢力への抑圧工作を補助することが耐えられなくなったため」という。2005年7月に、同氏は豪州政府の保護ビザを取得した。同氏によると、豪州では、中国のスパイと密告者は1000人以上に達している。カナダやその他の欧米国家の状況もさほど変わらないという。
(記者・梁耀)
(07/06/09 07:52)