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安倍首相にありがたい「北朝鮮」の存在
金正日体制を世界遺産に登録したい岡井 健(2007-06-04 07:00)
北朝鮮を巡る問題のすべては、金正日体制にある。
国内に大量の飢餓国民を抱える世界最貧国家ながら、世界唯一の超大国、アメリカ合衆国と堂々と渉り合う。これはお見事と言う他にない。
情報社会の21世紀の今日、このような政治体制が存続する驚きを込めて、金正日体制を世界遺産に指定したい。
古臭い独裁政治体制
金正日は周辺を身内で固め、「喜び組」などという美女舞踊団をはべらし、複数の愛人を持つ。イラクの故フセイン大統領と同じである。独裁者は、どこの国でも何時の時代でも変わることがない。
金正日体制は、社会主義国家を標榜しながら「主体(チュチュ)思想」を柱とし、国内のあらゆる場所に金親子のデフォルメした絵を掲げ、バッチをつけさせ、個人崇拝に依拠する独裁を継続する。
政敵を次々と抹殺して、虚偽の戦果で自らを英雄に仕立て上げ、歌と踊りで国民を欺く金日成は、息子に権力継承させようと企てている。これは、紛れもなく金王朝と呼ぶに相応しい。事実、金正日は、王宮と呼ばれるような豪華絢爛宮廷にお住まいのようだ。
ミサイル商売が北朝鮮の商売
北朝鮮の核開発は、ビジネスと外交を有利に進めるためである。国民のためではない。旧ソ連が開発したミサイルを、改良して、どんどん発展途上国(アジア、アフリカ)に売り、自国の利益とし、外交面でも強気で対応する。北朝鮮国家予算の60%になるとされる軍事予算に支えられる、軍事国家北朝鮮である。
金正日体制に屈服するアメリカ、韓国
6者協議の合意事項などお構いなく、いとも簡単に自国の都合で、無視する外交手法は「お見事」言いたいくらいである。外交の原点を教えてくれる。蟻でも象、数頭と戦えることを知らしめた。
安倍政権を支える金正日体制
復古的国粋主義者の安倍晋三首相にとって、北朝鮮の存在はありがたいものである。
憲法改正も、防衛省の強化も、拉致問題も、日米同盟強化も、愛国心を鼓舞の教育改革も「北朝鮮の脅威」を、国民に訴え続ければ事足りるのだから。
北朝鮮の存在を、一番喜ぶのは安倍首相ではないだろうか。
オーマイニュース
http://www.ohmynews.co.jp/news/20070524/11434