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軌道に乗る南北関係 米国がけん制
マカオの銀行、バンコ・デルタ・アジア(BDA)の北朝鮮の資金凍結問題で6カ国協議がストップする中、軌道に乗り始めた南北関係についてバーシュバウ・駐韓米国大使が“けん制球”を投じた。
バーシュバウ大使は4日にソウル市内で開かれた南北統一運動を進める団体主催のフォーラムで、「米国と韓国は6カ国協議と南北会談で北朝鮮に同じメッセージを送ることが重要。南北間の協力は6カ国協議の合意事項の進展に合わせて行われるべきだ」と述べた。
発言は6カ国協議で合意された北朝鮮の核放棄に向けた初期段階措置が履行されない中、南北間の赤十字会談や経済協力推進委員会などで対北支援の合意が相次いでいることを念頭に置いたもの。特に北朝鮮への軽工業の原材料支援や地下資源の共同開発などの経済協力については、北朝鮮に対する制裁が骨抜きになることを米国側は憂慮している。
同大使は、「韓国政府は、6カ国協議(の合意事項)から半歩下がって、南北関係を進めていくスタンスだと聞いている。ワシントン(米政府)もこれを好意的に受け止めている」とけん制した。
一連のバーシュバウ大使の発言について、韓国の李在禎・統一部長官はラジオ番組で反論した。南北関係の強化・発展は国際情勢を見守りながら進めていくものと前置きした上で、「6カ国協議と南北関係について、順序を規定することは適当ではない。場合によっては、韓国が関係国からのサポートを受けて、6カ国協議で決まったことを代行するという役割を果たせる」と話した。
米韓の南北関係に対する温度差は、北朝鮮が核放棄に向けた初期段階措置を合意通りに履行すれば解消することができるが、そうでない場合は米韓関係に影響を及ぼすことも考えられる。
経済協力の前提となる南北鉄道の試運行が実施されれば、南北関係は一歩前進するが、代わりに米韓関係がぎくしゃくし、国内世論が二分することにもなりかねない。
http://nna.asia.ne.jp.edgesuite.net/free/mujin/focus/focus339.html