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□韓国防衛産業の低収益性と低生産性 [朝鮮日報]
http://www.chosunonline.com/article/20070527000021
記事入力 : 2007/05/27 14:48:50
韓国防衛産業の低収益性と低生産性
【特集】韓国防衛産業の現在(7)
2005年の韓国防衛産業の成績表だ。約80社ある防衛産業各社の平均稼動率は1986年に77.8%を記録したがその後、徐々に下がり、この10年間で48−57%程度を行ったり来たりしている。製造業の平均稼動率71−80%には遠く及ばない数字だ。
稼動率がこれほどまでに下がっているのは、韓国の防衛産業の通常兵器中心になっており、必要量を満たした後の追加需要を開発できずにいるためだ。また、国際競争力を持つ防衛産業製品が足りず、海外輸出が振るわないことも原因と言える。
防衛産業関連輸出は04年の4億1000万ドル(約497億ドル)をピークに落ち込み、この10年間で6300万−2億6000万ドル(約76億−315億円)を抜け出せずにいる。売上高のうち輸出額の占める割合は8%未満で、防衛産業先進各国が20%台であることを考えると、きわめて低いのが実情だ。低い収益性と生産性も韓国の防衛産業の問題点だ。防衛産業の営業利益率は製造業平均の6−7%より低い。防衛産業部門の人材の生産性は民需部門の半分にも及ばず、防衛産業企業の総売上高のうち、純粋な防衛産業売上高が占める割合も4−8%に過ぎない。このため、大手防衛産業企業を経営している大企業会長やCEOの間では「防衛産業を一種の“みにくいアヒルの子”のように扱うようになった」といった皮肉な話まで出ている。
韓国の防衛産業企業と国防研究開発レベルを信じず、先端兵器を海外で直接買い付ける「直導入方式」中心の兵器導入政策を展開してきた国防部と軍当局の姿勢も、今日の防衛産業を深刻な危機に陥れた一因だ。25年間軍が購入してきた兵器(完成品基準)の72%は海外から導入したもので、05−09年の軍による主な大型兵器導入事業のうち、95%が海外から直接導入されることになっている。
このため、国防部と陸・海・空軍は各種兵器導入事業を推進する過程で海外直導入に重点を置くようになり、その結果、韓国の防衛産業や研究開発分野は機能するチャンスを失った。そしてさらに弱体化し、海外からの導入が増えるという悪循環に陥っている。
兵器導入や研究開発分野を総括する防衛事業庁では、これを解決するため多角的な防衛産業育成や支援策を立てている。
国防費に占める国防研究開発費を06年の4.7%から20年までには10%台まで増やし、先端民間技術を兵器システムに適用するACTD(Advanced Concept Technology Demonstration)制度も活性化させる方針だ。防衛事業庁のイ・ジョンウォン防衛産業振興局長は「汎政府的な次元での防衛産業輸出支援ネットワークをつくり、官民共同で輸出マーケティングに乗り出すなどの輸出支援に最善を尽くす」と話している。
ユ・ヨンウォン記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS