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記事入力 : 2007/05/18 09:48:18
南北縦断鉄道:韓国人拉致被害者家族は無念の涙
「帰るときにはわたしたちの家族を連れて来い」
京畿道坡州市ムンサン駅。17日午前10時30分に南北鉄道の試験運転に先立ち北朝鮮へと向かうディーゼル機関車が汽笛を鳴らすと慶尚南道巨済島に住むユ・ウボンさん(72)は駅近くのビルのロビーに座り込んだ。1972年に漁師だった夫が北朝鮮に拉致され、生存も確認できないまま。ユさんの目には涙があふれていた。他の拉致被害者家族三十数人も同じように涙を流した。
ビルの入り口ごとに黒い手袋をした私服警官が数人ずつ隊列を組んでいた。拉致被害者家族たちは警官たちともみ合ったが記念行事会場へ入り込めるわけがない。その過程で慶尚南道巨済島に住むパク・キスンさん(82)、釜山から来たキム・ジョムソンさん(76)、全羅北道益山から来たホ・ソンマンさん(91)が倒れて救急車で病院へと運ばれた。
汽車が出発して警官たちも解散すると、彼らは手を取り合って歌を歌いながらムンサン駅構内の記念行事会場に入ることができた。汽車が軍事境界線を通り過ぎる様子が大型のスクリーン画面に映し出されると興奮した人たちが花束を会場に投げ込む様子も見られた。
この日ムンサン駅周辺には警察官など100人以上の警備担当者が配置された。前日に駅周辺のサウナで夜を明かした「拉致被害者家族の会」の崔成勇(チェ・ソンヨン)代表ら6人は午前10時に車ごと警察署に連行され警察署に隔離されていた。
北朝鮮核阻止市民連帯・ライトコリア・HID国家有功者同志会・北朝鮮民主化運動本部・大韓民国を正す女性の会などの団体メンバー八十数人も記念行事が終了した午前11時に集まり、「1回の列車運行に2500億ウォン(約330億円)とは何事か」「核廃棄のない南北鉄道連結を糾弾する」などと叫びながら行進した。夫が拉致されたオ・チョルスンさん(76)は「拉致被害者と韓国軍捕虜が疎外されている現実で本当の和解などあり得ない」と語った。
ムンサン=チェ・ヒョンソク記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS
http://www.chosunonline.com/article/20070518000025