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□【社説】海外流出ばかりで韓国への流入ない人材環境 [朝鮮日報]
http://www.chosunonline.com/article/20070523000005
記事入力 : 2007/05/23 07:45:43
【社説】海外流出ばかりで韓国への流入ない人材環境
現代経済研究院は、韓国から優秀な人材が流出しており、人材空洞化が懸念されるとの内容の報告書を発表した。報告書は海外への人材流出が大きく増加している一方で、海外から韓国に流入する優秀な人材は限られており、先端技術分野における国際競争力が脅かされているとした。
スイスの国際経営開発研究所(IMD)が発表する「頭脳流出指数」において、韓国は1995年に7.53を記録し、米国・ノルウェー・フランスに次いで第4位に付いていた。しかしそれが2006年には4.91にまで低下し、40位に後退した。頭脳流出指数は、数値が10に近づくほど優秀な人材が海外に流出する傾向が少ないことを意味する。一方、同期間にアイルランドは頭脳流出指数が2.48から8.14へ、インドは3.0から6.76へと大きく向上した。
韓国の場合、米国で科学技術分野の博士学位を取得した留学生のうち、帰国せずに米国にとどまった人の割合も1992−1995年の20.2%から、2000−2003年には46.3%にまで拡大した。また米国の科学財団が2004年に行った調査では、在米の韓国人博士号取得者のうち、73.9%の人が「米国にとどまる予定」と答えた。
知識基盤経済において国際競争力のもっとも重要な要素は人材の有無だ。今や、どれほど多くの優秀な人材を確保できるかによって、国家の将来が左右される時代だ。国内で必要な人材を調達できないのなら、海外から引っ張ってきてでも確保しなければならない。実際に、米国やイギリスなど先進国の多くは、国内の人材育成に努めるだけでなく、海外の人材を誘致するプロジェクトに総力を傾けている。またシンガポールは今年末から先進国の大学生や大卒者を対象に希望者を募り、就業ビザを発行することにした。人材不足を先進国の優秀な人材で補おうというわけだ。一方、こうした海外人材の誘致政策においても、韓国は大きく出遅れている。
国内の人材に出て行かれ、しかも外国の人材を誘致しようと努力すらしないのなら、韓国の国際競争力は益々低下するしかない。
朝鮮日報/朝鮮日報JNS