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ナイジェリア向け通信衛星 中国が打ち上げ成功 途上国から受注拡大へ
FujiSankei Business i. 2007/5/15 TrackBack( 0 )
【北京=野口東秀】中国国営新華社通信によると、中国は14日、四川省の西昌衛星発射センターから、ナイジェリア向け通信衛星「ナイジェリア通信衛星1号」を長征3号Bロケットで打ち上げ、軌道に乗せることに成功した。中国が外国から衛星及びロケット本体を受注し発射まで請け負ったのは初めて。今後、アフリカなど途上国を軸に衛星発射の受注を拡大させるとみられる。
ナイジェリア通信衛星1号は、中国航天科技集団傘下の中国空間技術研究院が中国の第3世代通信放送衛星、東方紅4号をベースに開発した。寿命は15年で、「国際的にも先進的な水準にある」という。
同衛星は新疆ウイグル自治区カシュガルとナイジェリアの首都アブジャに設置された基地で監視され、電話通信、放送分野などでサービスを提供する。
中国は、今回の打ち上げを将来の市場拡大に向けた布石とみて重視する。新華社電によると、中国側責任者は「わが国の国際商業衛星発射の受注能力を向上させ、商業打ち上げサービス市場をさらに開拓することに重要な意義がある」と強調した。
中国は「資源外交」を通じてアフリカとの関係を強化、欧米メディアは“新植民地主義”と批判するが、アフリカで800ほどの中国企業が事業展開し存在感をみせている。胡錦涛国家主席は2009年までにアフリカへの援助規模を06年比で倍増させると表明するなどアフリカ重視を打ち出している。
今回の打ち上げの効果について、中国による衛星市場拡大の側面と同時に、「発射を通じてナイジェリアに15万人以上の雇用を生む」(新華社)と、庶民レベルでの友好促進を強調した。同国では中国人拉致事件が頻発しているが、事件の背景にある中国企業進出への反発をやわらげる狙いも込められているようだ。
http://www.business-i.jp/news/china-page/news/200705150034a.nwc