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http://eunheui.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_962e.html から転載。
2007.05.12
ダリットの党がウッタルプラデシュで単独過半数を獲得
Low castes lead in Uttar Pradesh ― インド北部の Uttar Pradesh 州議会選挙で、ダリット(不可触民)の女性 Mayawati さんが率いる Bahujan Samaj Party (BSP)が第一党になったことを伝える BBC の記事。Hindustan Times によれば、開票が進むにつれ、BSP は403議席中少なくとも208議席を獲得し、単独過半数を有する与党となった。選挙は4月上旬より、地域ごとに投票日をずらして、1か月にわたって行なわれた。序盤戦後の予想をはるかに上回る BSP の「一人勝ち」状態となったようだ。
今回、BSP は中核的な支持層であるダリットのみならず、上位カーストからも強い支持を受けたらしい(The Hindu の "Mayawati's social remix turns out to be a hit")。以前は「ブラーミン、バイシャ、クシャトリアをやっつけろ」というスローガンを掲げていたが、今回は、党のシンボルの象について、「これは象ではない。ガネーシャだ。すべての神やコミュニティを象徴するものだ」というスローガンで運動を進めたと言う。ウッタルプラデシュ州はインドで最大の州で、人口は1億7千万人余り。ここでの勝利は、国政レベルでも上位カーストの国粋主義政党である BJP などから権力を奪還する大きな契機となるかもしれない。
貧しい人々、虐げられた人々に基盤を置く運動が社会全体に広がっていくというのは、遠くから見ている限りには、とても喜ばしいものに思える。おそらくその渦中にいれば、いい面だけでなく悪い面も見えるのだろうと思うが、ここでは、とりあえず、羨望の眼差しを送ることにする。