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東京で台湾のWHO加盟を支持するデモ集会
5月6日、東京都内で「日本李登輝友の会」が主催する「台湾のWHO加盟を支持する集い」が行なわれ、在日台湾僑胞や台湾を応援する日本人団体ら約300人が参加、東京都内をデモ行進した。
デモ隊は東京中華学校に集合し、雨が降りしきる中を出発。雨傘の先に「台湾のWHO加盟支持」、「WHO+TAIWAN」などのスローガンを取り付け、デモ隊は「WHOは台湾人の人権を守れ」、「中国の妨害反対」、「日本政府は台湾の加盟を支持せよ」などのシュプレヒコールを上げながら、日テレ通り、新宿通り、半蔵門通りを回って東郷公園まで約2キロを練り歩いた。台北駐日経済文化代表処の盧千恵・駐日代表夫人をはじめ駐日代表処の職員らも雨の中、デモ行進に駆けつけ、台湾のWHO加盟の支持を訴えた。
デモ行進の後、場所をアルカディア市ヶ谷に移して、講演会が行なわれた。羅坤燦・台北駐日経済文化代表処副代表は挨拶で、「台湾は主権独立国家であり、WHOへの加盟資格がある」と強調し、「WHO年次総会のオブザーバーからも排除され、WHO関連活動への『有意義な参加』も台湾の申請に中国の許可が必要というWHOの秘密覚書が存在する現状に、台湾の国民は挫折感と不満を持っている」と訴え、WHO正式加盟に理解を求めた。
台湾神学文化研究院院長である宋泉盛・牧師は、講演の冒頭で「私の感情は複雑です。なぜ神学者が台湾の政治に関与してきたのか」と述べ、台湾の置かれた状況を目の当たりにし、「信仰は不当なことに目をつぶることではない」と気づき、「台湾の将来は台湾人が自分で決めるべきだ」という信念を持つようになった過程を述べた。
宋泉盛・牧師は、もともと台湾を支持していた海外のキリスト教牧師が、「中国には莫大な宣教の機会がある。台湾のために中国へ行く機会を妨げられたくない」と一人一人離れていった悲しい例を挙げ、「国際的承認がなければみんなにバカにされる。台湾は主権独立国家であるが、だからといって台湾独立を言わなくてよいというのは間違いだ」と強い口調で語り、「台湾」名義によるWHO正式加盟の正当性を訴えた。
続いて、「台湾のWHO加盟を支持する集い」参加者一同による「台湾のWHO加盟に関する日本政府への要望」が読み上げられ、その場で採択された。また、会場に駆けつけた石原宏高・衆議院議員は、「台湾のWHO加盟は至極もっともな権利」と支持を表明した。
懇親会の席で盧千恵・駐日代表夫人は、デモ行進のとき宮沢賢治の「アメニモマケズ、カゼニモマケズ…」の詩を心の中で思い出しながら歩いていたことを明かし、「美しい日本頑張れ! 美しい台湾頑張れ!」と乾杯の音頭を取った。
最後に林建良・日本李登輝友の会常務理事は、「今回、台湾が初めて『台湾』の名で加盟を申請するという形で意思表明をした。今日は雨でよかった。本当の友がどこにいるのかわかった。日本人の友人よ、ありがとう」と語り、雨の中参加した日本人に感謝を示すとともに、台湾人が雨でも嵐でも立ち上がる気概を持つ必要性を訴えた。
《2007年5月7日》
http://www.roc-taiwan.or.jp/news/week/07/070507c.htm