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http://file.chosunonline.com//article/2007/05/08/445454876952766235.jpg
□韓国社会に拡散する「エイズ恐怖症」 [朝鮮日報]
▽韓国社会に拡散する「エイズ恐怖症」(上)
http://www.chosunonline.com/article/20070508000028
記事入力 : 2007/05/08 10:10:19
韓国社会に拡散する「エイズ恐怖症」(上)
今月2日午後、ソウル市城北区敦岩洞の韓国エイズ退治連盟相談室。
「どういう点が心配ですか」(相談員)
「コンドームを使わずに関係を持ちました。それから顔が熱くなって急に体に熱を感じるようになりました。手には赤い斑点もできています。エイズではないですか」(Aさん)
「病院で検査を受けてください」(相談員)
「病院では陰性だったのですがそれでも不安です。インターネットで調べて電話相談も20回以上受けました。正常という検査結果は間違っていると思うのです」(Aさん)
20代後半のあるサラリーマン(29)は昨年11月に飲み屋の女性と性関係を持ってから6カ月以上、エイズに感染したのではないかとの不安を持ち続けている。
◆エイズ恐怖症の拡散
若者の間で性の解放が広まり、エイズ(AIDS:後天性免疫不全症候群)に対する曖昧な情報もインターネットに広まったことから、エイズに感染したのではないかと不安がる人が増えている。女子大生のBさん(24)は2年前に以前の彼氏と別れたが、6カ月前に偶然その男性の性関係が乱れていたとのうわさを聞き、夜も眠れないほど不安な日々が続いている。Bさんは100%陰性との判定を受けたが、それでも毎月検査を受けている。
エイズ恐怖症が広まっていることから、エイズに関する相談件数も大幅に増加している。韓国エイズ退治連盟で相談を受けた人数も2004年8110人、05年1万1631人、06年には1万3480人と、急激に増えている。
全体の相談件数のうち、電話やインターネット以外の面接相談は05年の53人から06年には171人へと2倍以上(222.64%)も増加した。
サラリーマンのDさん(38)は昨年性売買を行って以来、病院や保健所などで30回以上診察を受けた。毎回正常との結果が出るが、それでも毎日不安な日々を過ごしている。「ちょっと熱が出てもエイズにかかったようで、腹が出ているのもエイズのためではないかと思ってしまう」と心情を吐露した。
エイズ退治連盟で2回以上相談を受けた人の比率は02年には32.4%だったが、05年には58%にまで増加した。エイズへの感染を心配する人たちがそれだけ増えたということだ。エイズ退治連盟のキム・ミンドン相談室長は「見るからに健康そうな人が助けてほしいと泣きながら訴えることもあるし、検査結果が100%陰性なのに信じようとしない人も多い」と述べた。
ソン・ジンソク記者
キム・ソンモ記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS
▽韓国社会に拡散する「エイズ恐怖症」(下)
http://www.chosunonline.com/article/20070508000029
記事入力 : 2007/05/08 10:10:53
韓国社会に拡散する「エイズ恐怖症」(下)
◆インターネットで広まる恐怖症
エイズ恐怖症の広まりの主な原因は洪水のように氾濫する誤った健康情報のため、と専門家は指摘する。大韓エイズ予防協会のある相談員は「相談者の80%はエイズの感染が疑われるような行為をしたこともない。インターネットなどを通じて根拠のない不確実な情報に接し、過剰な反応を示しているケースがほとんど」と語った。
延世大学心理学科の黄相旻(ファン・サンミン)教授は「エイズ恐怖症とは、インターネット上で情報を得て、その中の一つか二つのケースが自分と似ていると感じて過剰反応を示す現象だ。エイズがあらゆる性病の代名詞であるかのようなイメージが定着し、過剰な反応を示す人が多くなった」と述べた。
OLのGさん(30)のケースもそうだ。彼女は「銭湯のイスに赤い液体がついていたが、知らずにその上に座って体内に血が入ってきた」とし、2カ月で14回も相談に訪れた。彼女はインターネットで、血液によりエイズに感染する可能性があるという文を読んだことがあるだけだった。
疾病管理本部のナム・ジョング研究員は、「性関係を持ってから12週間後には(エイズ検査で)感染したかどうか正確に分かる。12週後の検査で陰性ならそれ以上心配する必要はない」と語った。
ソン・ジンソク記者
キム・ソンモ記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS