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□【社説】韓国抜きの「米中日合議制」という不吉な兆し [朝鮮日報]
http://www.chosunonline.com/article/20070430000010
記事入力 : 2007/04/30 07:58:32
【社説】韓国抜きの「米中日合議制」という不吉な兆し
安倍首相の就任後初めてとなる米日首脳会談が27日にワシントンで行われ、両国は揺るぎない同盟関係を確認した。ブッシュ大統領は「米日同盟はこれまでになく強固なものとなった」と評価した。
半月前には中国の温家宝首相が日本を訪問し、行く先々で「友好」を強調した。温首相は日本の歴史問題についてはほとんど言及しなかった。
大韓民国の頭越しに、米中日3カ国が、互いに依存し、互いに警戒するという関係の中で、自分たちの実益を確保するという、新しい構図が形成されてきている。
米国と日本は経済的な面では中国が必要だが、安全保障の面では、超大国を目指してひた走る中国の躍進に備えなければならないというジレンマを抱えている。昨年12月に米国の財務省や商務省の長官ら7人の経済当局者が一挙に北京を訪れ、貿易不均衡と為替問題について論議した。日本でもついに、中国との貿易額が米国とのそれを追い抜いた。
中国は世界最強の夢を達成するまで、米日両国と良好な関係を維持しようという立場だ。しかし先月初めに日本とオーストラリアが「安全保障協力に関する共同宣言」を発表した際には、中国はアジア版の北大西洋条約機構(NATO)であるとしてこれを非難した。米国は中国に対抗しようという日本に対し、最強のステルス戦闘機であるF22を100機輸出する意向を示した。
現在の北東アジア情勢には、それぞれの間に経済的な依存と、安全保障面での警戒感が存在しており、これらがぶつかり合うことで不安定な拮抗(きっこう)状態を生み出している。
米国の一角で米中日3カ国の関係強化を提言する意見が出ているのも、こうした状況を踏まえた上でのことだ。米国政府の政策上の指針ともいわれる第2次アーミテージ・レポートでも、「米中日3カ国間の合議制」ともいうべき構想が提言された。
もしそうした「3カ国による合議制」が形成されれば、その話し合いのテーブルで韓半島(朝鮮半島)問題が中心的な議題の一つとなることは間違いない。そこには「韓国を抜きにした韓半島問題に関する話し合い」という、韓国にとっては不吉な兆候がちらついている。現在の大韓民国は、こうした不安定な北東アジア情勢の中を漂っているのだ。
韓国は安全保障の面では依然として米国との同盟に頼るしかない立場であり、経済の面では常に中国市場の動向に左右される状況にある。また韓国は北朝鮮の核問題という火種も抱えている。
いま大韓民国の政治指導者には、この激動する北東アジア情勢の中でこの国が生き残っていくために何をどうしていくべきなのか、その戦略が問われている。
朝鮮日報/朝鮮日報JNS