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「国際感覚」の習得に汲々とする閉鎖的島国根性
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投稿者 張良 日時 2007 年 4 月 28 日 15:13:17: YeLj0JQdWAK.A
 

(回答先: 日本人の国際感覚の欠如では?TORAさん、孤軍奮闘!ご苦労さま、頑張ってください。 投稿者 いかりや爆 日時 2007 年 4 月 27 日 12:10:30)

他人への批判というものが往々にして、それを口にする人自身にもっともよく当てはまるというのはありがちなことです。

>……陰謀と怨念が渦巻く国際政治社会という場の雰囲気が読めないままに……

ここにあるのは19世紀ヨーロッパが生んだ国民国家の世界観でしょう。確かに、そうした前提でものを言いつづける国際政治学とやらが大手を振ってまかり通っているのは事実です。しかし、政治や経済の現実は既にそうした国家観を超えて進行しています。国民国家だの主権国家だのという観念を手玉に取りつつ世界のリーダー達は権謀術数をめぐらしているのというのが真相ではないでしょうか。国際政治学者とは、そうしたリーダー達に奉仕する御用学者であるかあるいは大学で習ったことを後生大事にマスコミでの名声に憧れる純真な坊ちゃん嬢ちゃんということになりそうです。“…洗脳されたままの正論…”と言うべきは、そうした坊ちゃん嬢ちゃんの議論に他なりません。


>……謙譲の美徳を発揮すれば世界の人々が理解してくれると思っているのは日本人だけ、これぞ閉鎖的島国根性。それが世界では通用しないということを理解していない人が多い。……

謙譲の美徳とは、それが通用するとかしないとかの目論見とは無関係です。通用するかどうかに汲々としてあたりを見回すことこそ“…閉鎖的島国根性…”と言うべきでしょう。


>……戦後のGHQの政策に洗脳(すべて日本悪に)されて育った化石化したままの人が多い、だからいつまでたってもこの国に誇りをもてない人々が多い?日本はいつまでもたっても自立できない、やっぱりアメリカの属国がふさわしい?これぞ美しい国、自虐大国ニッポンですな。……

幕末から維新に至る政治過程がそうした日本を創り出したのだと思います。ペリーの砲艦外交に始まる幕末の歴史は、外国勢力に翻弄された政治過程そのものです。維新政府とは何だったのでしょう。陰謀家達によるペテンとでっち上げの産物ではないでしょうか。これほど不評な革命政権というものは世界の歴史に無いと書いたのは司馬遼太郎です。何故そんな革命が実現したのでしょうか。外国の支援がそれを可能にしたとしか思えません。尊皇攘夷がいつのまにか文明開化の狂騒に変わったのはその証拠と見るべきです。

世界に通用する日本にするのだとの掛け声でヨーロッパに学びヨーロッパを真似た結果、戦前の大日本帝国が出来たのです。“…どうしていつまでたっても日本に誇りをもてない人が多いんだろう?…”と言うときの日本とは何なのでしょうか。それが結局は戦前の日本でしかないとすれば、ヨーロッパ的国民国家としての日本に過ぎないとすれば、そんなものに誇りを持てないのは当然と言うべきです。


>……祖国に誇りを持たない人が、他民族や異文化に対する侵略や搾取といった行動がどれだけ大変な事か、理解できるわけがない……

「祖国=民族=文化」という図式こそ19世紀ヨーロッパ的国民国家の観念であり、“…洗脳されたままの正論…”に他なりません。21世紀の世界はそうした観念を無効にしていくものと思います。

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