★阿修羅♪ > アジア7 > 614.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
【米大学乱射事件】容疑者、銃購入できなかった可能性 米大学乱射事件(asahi.com)
2007年04月22日19時32分
バージニア工科大の銃撃事件で、チョ・スンヒ容疑者(23)が使った2丁の拳銃は、制度上購入できないはずだった可能性が浮上している。容疑者は「精神疾患の治療のため入院の必要あり」として裁判所が一時拘束命令を05年に出しており、銃購入は制限される。購入の際の身元照会システムに、情報が反映されなかったらしい。
05年11、12月にバージニア工科大の女子学生2人がチョ容疑者のストーカー的行為について警察に通報した。これを受け、05年12月13日、バージニア州地裁が一時拘束命令を出した。
命令には「自己または他人への差し迫った危険が存在し、精神疾患のため入院が必要」との記述がある。その後、チョ容疑者は医療施設で検査を受けたものの、自殺願望はなく、思考、判断力は正常だと診断された。
米連邦捜査局(FBI)によると、銃器を購入する人物の身元照会のため、全国犯歴照会システム(NICS)が導入されている。裁判所から精神障害があると認定されたり、精神医療施設に強制的に入院させられたりした場合は登録の対象となる。
精神病歴の通報は患者のプライバシーにかかわるため、NICSに登録しない州もあるが、バージニアは登録している22の州に含まれ、これまでに精神疾患を8万件以上、強制入院などに関する記録を10万4千件以上を登録した。FBIによると全国でも最も積極的な州だという。
チョ容疑者は今年2月にインターネットを通じて銃を購入、3月にはバージニア州ロアノークの銃砲店で別の銃を購入した。ネット購入の場合も銃は銃砲店で受け取る。いずれも店に身元照会の書類は提出したとされるが、簡単に銃を手にしていた。
FBIによると、NICSには05年末現在、約400万件の購入禁止者の情報が登録されており、98年から05年まで6200万件の身元照会がされている。
しかし、ニューヨーク・タイムズ紙によると、バージニア州の身元照会登録制度と連邦の制度に微妙な違いがあることからチョ容疑者がNICSに登録されなかった可能性があるという。こうしたことから、事件をきっかけに制度の運用を徹底させる必要があるとの議論が起きている。
http://www.asahi.com/international/update/0422/TKY200704220110.html