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□【記者手帳】「韓国が謝ることではないと言っているのに…」 [朝鮮日報]
http://www.chosunonline.com/article/20070423000058
【記者手帳】「韓国が謝ることではないと言っているのに…」
米バージニア工科大学銃乱射事件の犠牲者を追悼するロウソク集会が21日にソウル市庁前で行われたというニュースが伝えられると、米ワシントン地域に住む韓国系の人々は「一体なぜそんなことをするのか」と嘆いたという。また、韓国大統領が3回も哀悼の意を表し、駐米韓国大使が交代で32日間の断食をすると表明した際も、募金収集や政府レベルの弔問団派遣説が出た際も、まったく同じ反応だった。「なぜ韓国が加害者であるかのような言動をするのか」という気持ちのようだ。
少なくとも表面的には、米国人たちに韓国を恨むような様子は見られない。「フィラデルフィア・インクワイアリー」紙は社説で「韓国人たちよ、もう謝罪するな」とまで書いた。また米メディアは21日以降、チョ・スンヒ容疑者の名を米国式に「スンヒ・チョ」に変えた。
米国人たちの反応は2つに大別される。1つはチョ・スンヒ容疑者の異常傾向に何度も気付きながら、これを適切に対処できなかった教育や社会のシステムに対する批判だ。少なくとも学校がチョ・スンヒ容疑者の潜在的な犯罪性を警察に報告していれば、彼は「危険人物リスト」に載り、銃の購入が不可能だったはず、との指摘だ。2つ目は、今回の事件で銃規制が強化される可能性に対する不満だ。バージニア州の銃器店で出会ったジム・フードさん(26)は「私には愛する妻と子供たちがいる。誰かが私の家庭を壊そうとしたとき、銃の一丁も持たずに、されるがままにしていろとでもいうのか」と語った。
米共和党の大統領選候補、マイク・ハッカビー前アーカンソー州知事はラジオのインタビューで「(バージニア工科大学の)学生たちが銃を持っていたら犠牲者を減らすことができた」と語り、今回の事件を銃規制強化と結びつけることに反対した。
こうした中、米国在住の韓国系の人々は、多かれ少なかれ人種差別を直に経験している。だからこそ、今回の乱射事件の影響を最小限に防ぐ方法も彼らにはよく分かっている。多くの韓国系の人々は、犠牲者の立場から今回の惨事による苦痛を共にし、対策作りに苦心している。ワシントンのある韓国系団体幹部は「現地では何とかして今回の事件と韓国系の人々を結びつける考えが広がらないよう努力しているのに、本国の韓国では“私たちの過ちだ”と広めているようなもの」と語った。
ワシントン=韓賢祐(ハン・ヒョンウ)記者(社会部)
【ニュース特集】米バージニア工科大銃乱射事件
朝鮮日報/朝鮮日報JNS