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□【平壌は日本のぜいたく品だらけ!】北朝鮮尻抜け激写「史上最大の飢餓」予想もどこ吹く風 [ZAKZAK]
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_04/t2007042017.html
北朝鮮尻抜け激写「史上最大の飢餓」予想もどこ吹く風
平壌は日本のぜいたく品だらけ!
6カ国協議の合意で決まった核関連施設停止といった初期段階の履行をいまだに無視する北朝鮮。そんな中、北に最近入った日朝貿易関係者の証言から、「平壌は日本のぜいたく品だらけだった」という驚きの実態が明らかになった。北船舶の全面入港禁止やぜいたく品の禁輸など、昨秋から続いている日本政府の経済制裁は有名無実化していることになる。「どこか活気すらあった」(同)という北内部の最新事情をリポートする。
「郊外にある平壌ゴルフ場は1ラウンド2万円もするのに、ゴルフ用のベストを着込んだ金持ちがプレーを楽しんでいた。市内のホテル経営者の息子で腕前はなかなかだった」と語るのは、今年3月中旬に訪朝した日朝貿易関係者。
国外では「史上最大の飢餓」「経済破綻(はたん)」がささやかれたが、「実際行ってみると、以前よりもどこか活気すらあった。平壌市内の高層マンションからは夜遅くまで明かりが漏れていた。滞在中、停電は3回ほどあったが10−20分で復旧した」という。
関係者は「『火力発電所だ』と説明を受けた施設の煙突からは煙が出ていた」といい、燃料となる重油も足りているようだ。平壌では金正日(キム・ジョンイル)総書記(65)の誕生日となる2月16日の前後5日間は、停電がなかったと韓国メディアが報道している。
今月15日は父親の故・金日成(キム・イルソン)主席の生誕95周年となる「太陽節」を迎え、デヴィ夫人やアントニオ猪木氏はじめ多数の外国人が訪朝したため、無理してでも電力事情を安定させたとみられる。
14日には10万人を動員したマスゲーム公演「アリラン」が開幕。関係者は「3月中旬の時点で平壌市内ではあちこちの広場で、数十人から数千人単位が『アリラン』の練習を行っていた」と、北当局は1カ月も前から市民を動員する気合の入れようだったという。
その「気合」にはワケがある。「アリラン」は一般席の入場料が50ユーロ(8100円)、特等席においては300ユーロ(4万8600円)と、かなり高額。公演は来月20日まで、さらに8月中旬から10月までとロングラン公演が予定されており、北にとっては外国人観光客の誘致で、またとない外貨獲得のチャンスとなるのだ。
「動員されていたのは中学生から50代ぐらいまで。雨が降っても練習は中止にならなかった。昼間は50人ぐらいのパートで練習し、夜9時ごろになって1000人単位で金日成広場に集まり、11時ごろまでやっていた」(同)。ただ、「昼食をのぞくと白米にみそ汁、おかずはキムチのみ。キムチはみんなで分け合って食べていた」(同)と、華やかな公演の裏には貧しい市民生活が隠されているようだ。
また、貿易関係者は「どこに行っても日本製品をみた」とも証言する。昨年10月の核実験を受け、日本政府は同月に北船舶の入港禁止措置、11月には国連安保理の経済制裁決議に基づき、33品目のぜいたく品を禁輸する措置を発動した。
しかし、関係者は街中の驚くべき実態を証言した。
「食堂では缶入りのアサヒスーパードライが1本240円で出てきた。メニューにはオールド(愛称・ダルマ)、レッド、トリスなどサントリーの酒が多かった。外貨ショップにはシャープ、東芝、ソニーの薄型テレビ、ロッテのチョコレート『ガーナミルク』や『紗々』、化粧品は花王のものがあった」
夕刊フジが提供を受けた写真を分析すると、スーパードライの缶に「うまい! 旬感プレゼント!」の応募シールが付いていた。このプレゼントは昨年9月中旬から11月30日までが応募期間で、制裁前に駆け込みで持ち込まれた可能性もなくはない。
しかし、北の経済事情に詳しい山梨学院大経営情報学部の宮塚利雄教授は「中国経由で持ち込まれたものでしょう」と指摘する。「今や日本製のぜいたく品は中国経由で数多く入っている。手に入らないのは鮮度が要求される築地のマグロぐらい。日本の酒はおいしいと現地の人が知っているので、なおさら中朝貿易で盛んに取引される。北朝鮮国内には在庫がたくさんあるはず」という。
形骸(けいがい)化した経済制裁−。核問題で強気の姿勢を崩さないワケはそこにあるのかもしれない。
ZAKZAK 2007/04/20