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(回答先: 「組織的強制徴用なし」 慰安婦問題 米議会調査局が報告書(同じCRSリポートの産経新聞古森さん記事) 投稿者 ×× 日時 2007 年 4 月 12 日 10:47:43)
http://japanfocus.org/data/CRS%20CW%20Report%20April%2007.pdf
これを読むとわかるのですが、朝鮮の新聞は朝鮮に都合の良い部分(ビルマにいた朝鮮人の証言)をとりあげ、古森氏の記事は日本に都合の良い部分(韓国では売春婦証言以外に暴力誘拐はなかったこと)および俗説の中でこのリポートには取り上げられていない(否定された)部分の抜粋といった感じです。
リポートの基調は、安倍の言っていることが河野談話や村山書簡に矛盾しているのではないかということのようです。安倍談話による「強制はない」はオランダの白鳥事件の結果とも矛盾していることが指摘されていますが、この事件に対しては軍事裁判で判決が下されていることも明記されています。
慰安所制に対する批判はだいたい当時の公娼制に対する批判としてなら読みではあります。特に証言絶対主義を廃し、家族の借金で売られた娘が本人は看護婦にされると思って売られたこともちゃんと明記されていますし。(まあ現在のキリスト教国の視点で書かれたものではありますが)
なかなかできのいいリポートですので読むことをお勧めします。日本の資料も当てにならない類のものではなく、吉見さんや田中利幸さんの学問的報告が中心です。(両者の本とも公娼制の害毒については触れていても強制誘拐とかの捏造はなく、田中さんの本ではちゃんと連合軍の売春宿にも触れています。共産党の主張だった日本国内にいる戦前の公娼制一般の犠牲者への補償主張=実現可能かどうかはともかく論理的な一貫性はある主張に結びつく主張といえます)
感想:このリポートの中心は安倍発言におかれており、問題は安倍が辞任すればすぐ解決するような感じに読めます。アメリカとしてはやはり(北朝鮮敵対関係で?中国との友好関係で?)安倍が邪魔なのかな、という印象です。