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http://news.tbs.co.jp/headline/tbs_headline3486303.html から転載。
北朝鮮出稼ぎ労働者の上納金示す文書
北朝鮮政府が海外に労働者を出稼ぎに出し、上納金を吸い上げている。そんな実態を浮かび上がらせる文書をJNNが入手しました。現場となったポーランドで、送金の実態を取材しました。
これは、北朝鮮の商工会議所が発行した朝鮮ピョンヤン総合建設会社の会社証明書です。この会社が労働者を派遣した先は、ポーランド北部のグダニスク。国内最大の港がある造船の町です。グダニスクの街の中心からおよそ2キロ、北朝鮮からやってきた労働者たちは1軒の民家で集団生活を送っています。
朝6時半、家の脇に停めてあった白いワゴン車に労働者たちが次々と乗り込んでいきます。ワゴン車は、取材陣をまくためか頻繁に車線変更をしながら造船所の中に消えました。北朝鮮人労働者は、造船所の一角で溶接工として働いています。
「働き者で規律的、溶接の腕もいい。仕事でもプライベートでも問題はないわ」(労働者の窓口の人材派遣会社会長)
「礼儀正しいわよ。犬を庭に放したら金網を蹴られたこともあるけど」(近所の人)
「車に乗っているところや、歩いているのを見かけるだけ。(Q.接触はないのですか?)ないわ。誰とも話さないのよ」(近所の人)
労働者の中で、ポーランド語を話すリーダー格の男への取材を試みました。
「ここを去れ!ここから去れ!カメラを下げろ!撮るな!消えてくれ。警察を呼ぶぞ!(Q.なぜひと言も答えてくれないのですか?)撮るな・・・」(労働者のリーダー格の男)
取材には一切応じず消えていきました。
会社側はポーランド当局に対し、労働者1人の月給を2500ズロチ、日本円でおよそ10万円と説明しています。しかし実態は、賃金の大半を北朝鮮政府が吸い上げているとの見方が有力です。
こうした中、JNNは労働者の代表が朝鮮ピョンヤン総合建設会社の銀行口座にまとまった現金を振り込んだ証明書を入手しました。
金額は3万ズロチ。日本円にして120万円に上ります。労働者個人ではなく、組織的な送金の可能性が高いと見られます。
北朝鮮大使館は、政府への上納金システムを否定します。
「(給料の上納は)事実ではない。そのような話は我々への挑発であり、労働者への妨害行為である」(在ポーランド北朝鮮大使館)
さらにピョンヤンにある派遣元の会社は、我々の取材に対しこのように答えました。
「(Q.国は【給料の】中間搾取をしているか?)いや、とんでもない!それはまったく間違った話です。(Q.労働者は給料を100%もらうか?)はい、そうです。(Q.派遣先は?)いろいろな国ですよ。たくさんの国へ行っています」(「朝鮮ピョンヤン総合建設会社」幹部)
北朝鮮政府による労働者の海外派遣は、ポーランド以外にチェコやロシアなどでも確認されており、受け入れ国に対し、金正日政権を資金面で支援しているとの批判が上がり始めています。(05日16:18)