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http://www.asahi.com/international/update/0202/014.html から転載。
韓国選手「白頭山は我らの土地」掲げる 冬季アジア大会
2007年02月02日21時05分
中国・吉林省の長春で開会中の冬季アジア大会で、中国と北朝鮮との国境にまたがる白頭山(中国名・長白山)について、韓国選手が表彰式で「我らの土地」とアピールし、波紋を広げている。白頭山は朝鮮民族の聖地とされ、その帰属をめぐって中韓両国に微妙な国民感情がある。中国政府は正式に抗議し、韓国側は再発防止を約束した。
ハングルで書いた「白頭山は我らの土地!」との紙を掲げる韓国のショートトラック女子チーム
関係者によると、先月31日に行われたショートトラック女子リレーで2位になり、表彰台に上がった韓国選手5人が、ハングルで「白頭山は我らの土地!」と書いたA4の紙を掲げた。
これに現地の大会組織委員会が反発。1日、同様の事態が再び起きた場合、韓国の大会参加資格を取り消すと警告し、中国外務省も同日、北京の韓国大使館に「中国と韓国の間に領土紛争は存在しない。中国人民の感情を害し、オリンピック憲章の精神に違反した行為だ」と抗議した。
韓国代表団は組織委員会に再発防止を約束。組織委員会は2日、韓国代表団から書簡で「遺憾」の表明を受けたと発表した。また韓国外交通商省当局者は同日、「偶発的なもので、政治的に解釈するのは望ましくないと思う」と語り、中韓の外交問題として拡大させるべきではないとの見方を示した。
大手紙の中央日報は「開幕式で中国の人たちが白頭山を『長白山』と言っているのを見て腹が立ったうえ、競技での中国審判の不公平判定がひどく、抗議の意味でやった」とする韓国選手のコメントを掲載した。
今回の大会では、開会式のセレモニーで長白山をテーマとした歌や踊りが繰り広げられ、長春市内には「長白山に行かねば後悔する」といった大きな看板が掲げられた。
問題の背景には、この地域にあった古代国家・高句麗を「中国の地方政権の一つ」と見る中国の歴史観に、韓国側が反発していることがある。両国政府は問題の円満な解決を目指す姿勢を示しているが、中国側が進める観光開発に対しても、「民族の霊山の中国化」ととらえる見方が韓国では強い。