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http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2007/02/03/20070203000028.html
今度は海底だ。有人宇宙船を打ち上げ、自国の古い気象衛星を爆破し宇宙開発に力を注いできた中国が世界海底探査競争にも乗り出した。中国メディアは2日、中国の海洋科学者らが海深 7000メートルまで潜り探査活動ができる有人潜水艇を世界で初めて開発し、今年後半に試験探査を始めると報じた。
◆中国「全世界の海底を探査する」
中国が発表した3人乗り深海潜水艇は長さ8メートル、幅3メートル、高さ3.4メートルの大きさで、クジラのような形をしている。昨年打ち上げられた有人宇宙船「神舟6号」開発チームがこの潜水艇の開発に参加している。
中国メディアは「この潜水艇は全世界の海底の99.8%を探査できる」と伝えている。1回の潜水で12時間、海の中にとどまることができる。特殊照明装置・カメラ・音波探知機が備えられており、外側は水圧に耐えるよう、チタン合金で作られている。
また、米国・日本・フランス・ロシアの潜水艇が海深6500メートルまでしか潜水できないのに対し、「中国の潜水艇は海底7000メートルで5時間潜水できる」としている。
◆海底は地下資源の宝庫
深海資源のうち、最も注目されるのはマンガン団塊(マンガンノジュール)。海深5000メートルに集中的に分布しているマンガン団塊には、陸上ではバラバラに存在するマンガン・ニッケル・銅・コバルト・プラチナなどがひと固まりになっている。それだけに活用度は高い。
海洋地質研究者らは、海底に少なくとも原油1350億トンと天然ガス140億立方メートルが埋蔵されていると推定している。ウランは陸上の2000倍にあたる40億トンに達する。各国が海底探査に熱をあげる理由も、こうした地下資源の豊富さにある。
◆深海開発競争
地球の面積の72%を占める海。その海底の鉱物資源を開発するため、フランス・インド・中国・日本・ロシア・ドイツといった国々はすでに国連の国際海底機構から鉱区を確保している。韓国も2002年、太平洋に韓国の面積の4分の3にあたる7万5000平方キロメートルの単独開発鉱区を確保、今後15年間で探査する計画だ。
技術開発競争も熾烈だ。米国は1960年代に早くも4500メートルまで潜水可能な有人潜水艇「アルビン号」を開発、現在6000メートル以上まで潜水が可能だ。
ウッズホール海洋科学研究所の「ジェイソン号」やモントレー湾海洋研究所の「ティビュロン号」など、複数の深海無人潜水艇は海深1万メートルまで潜水可能だ。研究機関・企業体・大学などを中心にROV(遠隔制御無人潜水艇)に関する研究が活発に行われており、海深2000メートル級の作業用ROVはすでに量産段階にある。
有人潜水艇の「最深」記録は日本が持っていた。日本は89年に6500メートルまで潜水可能な「しんかい6500」を開発、無人潜水艇「かいこう」は世界最高の1万1000メートル近くまで潜水した。
フランスとロシアも海深6000メートル級探査有人潜水艇「ノーティール号」「ミール1・2号」を稼動中だ。韓国も昨年、海深6000メートルまで探査可能な「ヘミレ号」を開発、海底探査艇競争に加わった。
北京=イ・ミョンジン特派員