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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu165.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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2008年の北京オリンピックは、チベット弾圧で死者を多数出した
段階で失敗したと言える。中国は聖火リレーで世界に恥をさらす!
2008年4月8日 火曜日
この段階で北京オリンピックは政治的に失敗したと言える!(テレビ朝日)
◆中国メディア、聖火リレー妨害を非難 テレビで場面放映 4月7日 IZA
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/135872/
【北京=川越一】 中国国営新華社通信は午後8時前(日本時間同9時前)、パリでの聖火リレーがスタート直後、安全上の理由から2度、バスの中に避難したと英語版で報じた。中国語版および中国中央テレビ(CCTV)は、7日午後11時(同8日午前零時)現在、報じていない。
新華社通信によると、聖火がエッフェル塔をスタートした直後、環境保護政党「緑の党」党員が第1走者からトーチを奪いとろうと試みた。北京五輪組織委員会関係者は「パリでの聖火リレーはスムーズに始まったが、途中で抗議に遭い、バスの中に避難した」と述べたと伝えた。同通信はさらに、パリ市民がチベット独立分子による妨害行為に憤りを感じているなどとし、国際世論が妨害行為を支持していないと主張した。
一方、6日にロンドンでの聖火リレーで妨害行為が続出したことについては、中国語のメディアも写真や映像を交えて詳しく伝えた。CCTVは同日、ロンドンでの聖火リレーの様子を伝えるニュースの最中、テロップで妨害行為の発生を報じた。その後、妨害の瞬間を2分強の映像にまとめ、サイトにもアップした。
CCTVは3月24日、ギリシャの古代遺跡オリンピアで行われた採火式典に国際ジャーナリスト集団「国境なき記者団」が乱入した際には、信号を遅らせて、妨害の瞬間をカットした映像を流していた。
一方、チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世も6日、すべてのチベット人に向けて「オリンピックを妨害する行為はするべきではない」と訴えた。
北京在住の20代の女性は、産経新聞の取材に「外国人は中国に五輪を開催させたくないんだろう。妨害には当然怒りを覚える」と語気を荒らげた。もっとも、40代のサッカーファンの男性は「聖火なんかどうでもいい。とにかく物価を下げてくれ!」。こちらの方が市民の本音を代弁しているようだ。
パリでも大規模な抗議デモが起きた
◆パリの聖火リレー、途中で打ち切り 猛抗議で消火3度に 4月7日 IZA
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/sports/135947/
【パリ=山口昌子】北京五輪の聖火リレーは7日、チベット騒乱での中国当局の人権弾圧に抗議するデモ隊の激しい妨害にあった。仏当局は混乱を避けるため少なくとも3回、聖火を消してリレーを中断。フランス通信(AFP)によると、リレーは最終盤の国会議事堂前で打ち切られ、終着地までバスで運ばれた。この騒ぎで負傷者も続出し、28人が拘束された。30人以上の拘束者を出した前日のロンドンに続き、平和の祭典を象徴するはずの聖火は、人権宣言発祥の地、パリで激しく揺らいだ。
約3000人の警察官が厳戒態勢を敷く中、聖火は7日昼過ぎにエッフェル塔を出発。凱旋門やシャンゼリゼ大通りなどを五輪メダリストら約80人がリレーし、約28キロ先のシャルレティ競技場を目指した。
聖火の周囲には数百人の警備員を二重三重に配置し併走。その外側をオートバイ65台が守り、上空にはヘリコプター、セーヌ川には警備ボートが行き来した。
「チベ、チベ(チベットの仏語発音)」
沿道のデモ隊は叫び声をあげ、「天安門1989−ラサ2008」などと書かれたプラカードを掲げて中国の人権弾圧に抗議した。デモ隊と警官隊はリレー開始から200メートルで衝突し、安全上の理由で聖火が消され、混乱が収束するまで伴走するバスの中に移された。こうした衝突は少なくとも3回発生した。AFPによると、主催者側は、バスの中に、3月にギリシャで採火した炎が保管されており、聖火の正当性に問題はないことを強調した。
シャンゼリゼ大通りでは、機動隊の大型車両に守られた聖火が近づくと沿道から大ブーイングが上がった。一部地域では、警官隊が催涙弾を使用した。沿道の警察官らは、デモ参加者が掲げる“チベット国旗”をたたむよう指導。支援者らは怒りをあらわにして各所で騒然となった。
世界遺産のノートルダム寺院やパリ市庁には、国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(本部・パリ)が製作した五輪を手錠にした図案の横断幕と“チベット国旗”が掲げられ、パリ市は中国側の要請で、聖火を庁舎内に迎え入れる式典を中止した。
◇
【北京=共同】国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長は7日、北京で開かれた各国オリンピック委員会連合(ANOC)総会で、北京五輪の聖火リレーに対する妨害行為などについて、10日のIOC理事会とANOCの合同会議で議題に入れて検討する考えを示した。
「中国よ恥を知れ」というプラカードが出たロンドン
◆米金門橋に五輪抗議の横断幕 「自由なチベット」と書き加え 4月8日 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080408-00000904-san-int
【サンフランシスコ=松尾理也】北京五輪の聖火リレーで北米大陸唯一の立ち寄り地となる米カリフォルニア州サンフランシスコで7日、観光名所ゴールデンゲート・ブリッジ(金門橋)のワイヤに人権問題活動家がよじ登り、抗議の横断幕を掲げる騒ぎがあった。
横断幕は、「一つの世界、一つの夢」という北京五輪のスローガンに「自由なチベット」と書き加えたものなど2種類。路面からから約45メートルの上空にひるがえった。
よじ登ったのはチベットの人権問題をめぐる学生組織の活動家3人で、空中から地元テレビ局などに携帯電話をかけ、チベットでの聖火リレーの中止を訴えるパフォーマンスも。抗議行動を終えて路面に降りたところを、待ちかまえていた当局に逮捕された。
北京五輪の聖火は8日夕、サンフランシスコ入りし、9日、10キロ弱に短縮されたコースを走る。現地にはチベット問題をはじめ、中国の人権状況に批判的な各種団体が続々と集結しており、活発な抗議活動が予想されている。
中国人は批判されても絶対に悪いとは認めない民度の低い民族
(私のコメント)
2008年の北京オリンピックの聖火リレーが始まりましたが、ロンドンでもパリでも大規模な抗議でもで多くの逮捕者も出ました。まさに聖火リレーはオリンピクで中国の恥を世界に晒す結果となりましたが、中国人は面子を保つ感覚はあっても恥の感覚はないようだ。パリでは混乱がひどくて途中で聖火リレーは中止になりましたが、この時点で北京オリンピックは失敗したと言える。
チベット暴動については一昨日も書きましたが、国内的に不満を持っているのはチベット人ばかりではなく中国人の多くも不満を持っている。それを中国政府は武装警察などで押さえつけていますが、オリンピックのような国際的な祭典を狙って騒ぎ立てる事で中央政府に対する不満を世界に訴える機会を狙っていた。
中国にしてもアメリカにしてもロシアにしても巨大国家で多民族国家でもあり一つにまとめるには中央政府による強権でまとめなければなりませんが、アメリカにおいても90年代にはロスアンゼルスなどで黒人暴動などが発生して中国と国情がよく似ている。もしアメリカで今年のオリンピックが開かれて聖火リレーが行なわれていたらイラク戦争反対の抗議デモで同じ事が起きていただろう。
いろいろな意味で中国人とアメリカ人とはよく似ており、自己主張が強くて批判されても絶対に反省はしない。日本に原爆を落としても「戦争を早く終わらせる為だ」と言い訳をして認めないのがアメリカ人だ。毒入りギョーザを日本に輸出しても中国政府は自国で農薬が混入したとは絶対に認めないだろう。だから日本人は中国人とアメリカ人の厚かましさには手を焼くのです。
オリンピックは政治ショーであり国家宣伝の道具なのですが、中国も経済発展の成果を世界に誇示する為のつもりだったのだろう。しかし経済発展は歪なものであり、政治的な改革開放政策は行なわれていない。中国も民主化は天安門事件で後退してしまって、不満を持つ国民の暴動は増える一方だ。しかし暴動は奥地で起きるために海外からではなかなか実態が分からない。
北京オリンピックまで4ヶ月ですが、今の段階でこのような騒動が起きるようでは本番のオリンピックではどのような事が起きるのだろうか? 武装警察の徹底的な取締りで混乱を予防できればいいのですが、不満を持つ中国人の抗議活動も予測できる。第二の天安門事件も起きないとも限らない。
オリンピックには世界から報道陣が押し寄せてきますが、天安門からの生中継は出来ないようだ。どのような抗議活動が起きるか分からないからですが、そもそもそんな国でどうしてオリンピックを開かなけれないけないのだろう。日本や韓国でオリンピックが行なわれた以上は中国でも開催しなければ面子が立たないからだろう。
確かに中国の沿岸部の都市は超高層ビルが立ち並び、高速道路には高級外車が走っている。しかし一歩農村地域に入ると非常に貧しい農民が生活している。だからオリンピックよりもやるべき事はあるのですが、ズボンをはかなくとも核開発する国だから昔も今も中国政府の夜郎自大には変わりがない。
しかし中国は外国の政府や経済界の要人を取り込む事に巧みであり、巨大市場に釣られて中国の内政には寛容な傾向がある。しかし国民レベルでは中国に対する見かたは厳しく、今回の聖火リレーへの抗議活動に現れてきたのではないだろうか? 福田総理も中国には寛容ですが、冷凍ギョーザに対する国民の反応は寛容ではない。本来ならば原因が究明されるまで輸入停止して事故の再発を防ぐのが常識だ。
中国も今までの貧しい発展途上国なら許されてきた事も、オリンピックを開催するような国ならモラルや民主化などを守るべきなのだ。日本としても何らかの制裁をしてでも人権の尊重を守らせるべきなのだ。それができないと言うのならばオリンピックを中止して、今回のような聖火リレーの恥さらしを止めるべきだ。