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来日した韓国人に高金利でカネを貸し付ける「ヤミ金業者」が増えている。日本でなかなか借金できない来日韓国人の実情がある。そこにつけこんだヤミ金業者たち。ヤミ金市場が飽和状態にあることが背景としてあるようだ。
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「低金利でどこよりも安心。あなたの強い味方になります!」
最近、来日韓国人向けの生活情報誌などには貸金業者の広告があふれている。ほとんどが「090金融」と呼ばれるものだ。貸金業を営む際には固定電話番号が必要で、携帯電話番号だけの業者登録は一切認められていない。情報誌などに載る広告を見れば、業者たちは携帯電話のみで営業を行っている。
中には韓国の大手銀行の系列のように見せかけた広告も少なくない。たとえば、「新韓ファイナンス」、「ウリファイナンス」といった社名で、固定電話番号も記載されており、「日本語ができなくても安心」という謳い文句が並ぶ。だが、韓国語スタッフの連絡先として携帯電話の番号が目立つように載せられていて、そこにかけて見ると、人のいる気配はなく、必ず携帯電話に転送されるようになっている。
彼らはヤミ金市場で生き残りをかけて来日韓国人に狙いをつけていると警察庁は見ている。これまでも厳しい取りたてなどで多くの「ヤミ金被害者」が生まれている。ヤミ金市場は今、貸金業への相次ぐ規制強化によって正規業者がヤミ金へとくら替えするなどして、客を求めて激しい競争が続いている。日本人の警戒心も高まった。業者たちが目をつけたのが来日韓国人だった。
日本での借金が困難な来日韓国人は手を出したくなる状態にある。口コミで利用者は増えているようだ。
貸金業者らがつくった「消費者金融連絡会」は、「外国人だから貸さないことはない。各社の審査基準に基づいて公平にやっている」と言い、あるコリアンクラブのオーナーは、「日本でそう簡単にカネは借りられない。しかも、ヤミ金であっても韓国よりは金利が安い。貸してくれるだけでありがたいことだ」と言う。
来日韓国人の場合、厳しい取り立てだけで済まない。ホストクラブにカネをつぎ込む韓国人女性などに高金利でカネを貸し付け、返せなくなると、地方に売り飛ばすケースもあるという。
うごめくヤミ金
コミュニティ雑誌の広告につられ
ワナにはまる韓国人ホステス
後を絶たないヤミ金被害―。金融庁によれば、全国の貸金業者の登録数は最盛期(98年3月)で3万1414社あった。統計をとりはじめたのは84年からだが、今年1月末の段階では9819社で、これまでで最も少ない数となっている。一方で、ヤミ金業者の摘発件数は昨年から増加傾向にある。貸金業者の登録の厳格化やグレーゾーン金利の撤廃など規制を強化したことが摘発件数の増大につながっていると警察庁は見ている。そんななか、風俗店に勤める来日韓国人女性がヤミ金業者の新たなターゲットになっている。(崔世一)
「返せない分は働いてもらう」
ヤミ金業者が来日韓国人向けに出している貸金広告には「女性専用」と書かれたものが多い。「誰でも気軽に」とあるが、電話をかけてみると、「女性でなければ」と断られる。
「風俗店で働く女性はカネ遣いが荒い。借りる金額も大きい。業者にとってはカネのなる木だ」
ヤミ金業者のAさんは匿名を条件に女性をターゲットにしている理由を説明する。「返済ができなくなったら、その分だけ働いてもらえばいい。こちらが損することはない」
「その分だけ働いてもらえば」というのは、別の風俗店などに売り飛ばすことを意味するらしい。
問題は、こうしたケースの被害がなかなか表に出ないことだ。
ヤミ金業者は、風俗店で働く韓国人女性の弱みを熟知している。彼女たちは、在留資格はあっても、風俗で働くことは資格外活動にあたる。そのため、ヤミ金業者との間でトラブルが発生したとしても、警察などに駆け込むことができないのが実情だ。
警察庁によると、出資法違反容疑などで摘発されたヤミ金業者は、04年から3年連続で減少していたが、昨年は前年比5割増の484件となった。
ヤミ金融に関する相談を受け付けている社団法人日本貸金業協会にも被害相談は増えているが、外国人からの相談はほとんどないという。
警察関係者は「規制のあおりで正規業者がヤミ金業者にくら替えし、より悪質化している。ヤミ金融問題で困っている方は、最寄りの警察署などに相談してほしい」と話している。
ヤミ金融被害に関する相談は、警視庁総合相談センター TEL=03―3501―0110(直通)で受け付けている。
http://www.onekoreanews.net/news-syakai01.cfm