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総選挙:進歩新党、「北の人権問題解決」を公約に
北朝鮮をむやみに追従しようとする民主労働党路線を批判し、分党した進歩新党が30日、北朝鮮の人権問題解決を総選挙の中核公約として掲げた。そもそも進歩政党で北朝鮮人権問題を論じること自体、これまではタブー視されてきた。民主労働党議員の一部が北朝鮮の人権問題を取り上げれば、「米国中央情報局(CIA)の意図にまんまとはまっている」と、非難されるのが落ちだった。進歩新党側は「北朝鮮に対して言うことは言うのが新しい進歩の出発点」と主張する。
シム・サムジョン、ノ・フェチャン議員らが中心となっている進歩新党は、拉致被害者問題と韓国軍捕虜問題の人道的解決に向け、安否の確認と書信交換、再会行事を段階的に進めていく計画だという。党の関係者は「拉致被害者問題と韓国軍捕虜問題は、離散家族問題と同じくらい重要に扱われるべき内容」との認識を抱いている。その上で「脱北者、飢餓問題、深刻な栄養失調をわずらっている児童の人権、公開処刑、強制収用所、表現の自由抑圧については、引き続き追求していく」という。
また進歩新党は、南北の人権問題を共に話し合っていくために南北人権対話チャンネルの構成を提案したほか、開城工業団地など南北経済協力地区で発生する可能性のある労働権侵害に備えた“南北労働協約”の締結も進めていく予定だ。経済協力による恩恵は、北朝鮮政府でなく北朝鮮の住民が受けるべきだとの考えから、労働問題を監視すべきだという。こうした具体策について、ソン・ギョンア報道官は「北朝鮮の人権公約を通じ、これまでの南北関係のフレームを壊そうと思う」と話している。しかし進歩新党は、北朝鮮の人権問題に対するアプローチの面で、現政権とは異なっているという。「北朝鮮の人権問題を取り上げると見せ掛けながら、実際には相手のプライドを傷付けるだけの指摘方法では、人権問題は一切改善されない」というのが党関係者の意見だ。
これについて、民主労働党のキム・ドンウォン副報道官は論評で「南北の緊張が懸念される敏感な時期に、保守勢力の顔色をうかがおうとしているようで気掛かりだ」と述べている。また、進歩新党が「まずはこちらから支援の手を差し伸べる」と主張したことについても、「突き出した手に無数のトゲがあるのは明らかで、そんな手を握ってくれる人などいるわけがない、ということを忠告しておく」と皮肉った。
鄭佑相(チョン・ウサン)記者
http://www.chosunonline.com/article/20080331000045
【社説】北の人権に触れた進歩新党−中央日報
進歩新党が、北朝鮮・開城(ケソン)工業団地勤務者のための労動條件の改善と韓半島の人権向上に向けた南北対話チャンネルの稼働などを盛り込んだ北朝鮮人権関連政策を発表した。北朝鮮に拉致(らち)された人々、韓国軍捕虜問題の解決も公約している。
同党は、魯会燦・沈相ジョン(ノ・フェチャン、シム・サンジョン)議員などいわゆる平等派(PD)が、民主労働党(民労党)の従北(北朝鮮に追従する)主義・覇権主義に反対し、離党後に作った党だ。進歩政党が公に北朝鮮人権に触れたのだから、有意義な変化である。2000年1月、急進進歩勢力は民労党を立党した。
民労党は04年の総選挙(国会議員選挙)で、地方区2人と比例代表8人(政党得票13%)を達成し堂々と国会に進入した。それらの後ろには、庶民・労働者の民生を改善してほしい、という切実な期待があった。しかし、民労党を制した自主派(NL)は、従北主義などの理念問題に埋められ、支持者の期待をみたすことができなかった。
韓国の農民・労働者・貧民のためだとして過激な闘争を繰り広げながらも、北朝鮮の労働者・住民の人権に対しては沈黙した。大統領選で大敗した後の2月初旬に沈相ジョン非常対策委員長は革新案を作り、党内の情報を北朝鮮に提供したスパイ組織「一心会」事件にかかわった人々を除名すべきだと主張したが、民労党代議員らはそれを受け入れなかった。
進歩新党の誕生は、NL(National Liberation・民族解放)などといった時代錯誤に陥った理念が、これ以上進歩の顔になれないことを示す。これは政党だけではない。韓国大学総学生会連合(韓総連)は96年に利敵団体に定義付けられるほど、NLの理念に引きずられてきた急進学生運動だ。そうした韓総連がスタートから16年後に、出馬者がなく議長選を行なえない状況に至った。
全般的に学生運動が衰退したせいでもあるが、こうした事態は、過激な理念闘争はこれ以上時代と共にできないという流れを示す。進歩新党は自らの変化を「進歩の再構成」だとする。だが、そこで終わってはダメだ。進歩新党の政策が、万が一でも民労党との差別化を通じ票を得ようとする戦略にとどまることがあってはならない。進歩新党は、権力の世襲・強制収容所・脱北者弾圧、「北朝鮮人民」の貧困−−など北朝鮮政権の反人権的懸案にさらに近付かなければならない。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=98129&servcode=100§code=110
映画界165人、進歩新党支持を宣言−中央日報
映画監督と俳優、制作者を含む映画界関係者162人が31日、第18代総選挙(国会議員選挙。4月9日投開票、小選挙区245、比例代表54)で進歩新党を支持する、と宣言した。参加者には女優のオ・ジヘと映画制作者でMKピクチャーズ代表の沈栽明(シム・ジェミョン)氏、映画『天下壮士マドンナ』のイ・ヘヨン、『家族の誕生』のキム・テリョン監督らが含まれている。
この日発表された報道資料は「04年の総選挙で民主労働党(民労党)を支持したが、民労党は時代の変化に背を向けた。進歩新党が、もう少し多様な文化と事業方式を実現できるだろう」としている。そのほか、朴賛郁・林順礼(パク・チャヌク、イヌ・スンレ)監督らは進歩政党の広報大使を務めている。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=98134&servcode=200§code=200