★阿修羅♪ > アジア10 > 388.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
中国新聞・詳報
李大統領の就任演説要旨
【ソウル25日共同】韓国の李明博大統領の25日の就任演説要旨は次の通り。
一、与えられた使命に身命をささげる。国民に仕え、経済発展、社会統合を実現する。文化、科学技術を発展させ、安保と平和統一の基盤を固める。国際社会と人類共栄に貢献する。
一、韓国は建国60周年を迎える。私たちは世界史上、最短期間で産業化と民主化を同時に果たした。最貧国が世界10位圏の経済大国になった。奇跡でも神話でもなく私たちの努力のおかげだ。
一、今年を「先進化元年」と宣言する。理念の時代を超え、実用の時代へ進む。政府が国民に仕え、経済が活気に満ち、労使が弱者に配慮する国。優秀な人材を育て世界へ送り、世界の人材を呼び入れる国が先進一流国家だ。
一、急変する時代の流れを冷徹に認識し、変わらねばならない。油断している間に世界は私たちを追い越して行く。国家競争力は落ち、資源と金融市場の不安が、わが国経済を脅かしている。
一、中産階層は委縮し、庶民生活は厳しく、葛藤(かっとう)は続いている。少子高齢化社会が近づき、分断国として負う荷も重い。
一、経済再生が最も喫緊の課題だ。新成長の動力を確保し雇用を創出しなければならない。「小さな政府、大きな市場」で効率性を高める。減税、規制撤廃を進める。
一、投資が進むよう市場と環境を改善。中小企業を中堅企業に育成。
一、労使は車の両輪。「闘いの時代」を終え「パートナーの時代」を開くべきだ。労使は協調すべきだ。
一、市場開放は避けられない流れだ。輸出産業が経済の多くを占める韓国は自由貿易協定(FTA)で国富を増やさねばならない。
一、能動的、予防的な福祉が必要。青年層と高齢者の雇用創出に努める。
一、教育改革が早期に必要。グローバルスタンダードを受け入れ、教育現場に自律と創意、競争を取り入れる。
一、国土構造を未来志向に変える。二酸化炭素(CO2)の排出低減に積極的に加わる。政策全般を親環境的に変える。
一、米国とは伝統的友好関係を未来志向的な同盟関係に発展、強化させる。アジアとの連帯も重要。日本、中国、ロシアと協力関係を強化。
一、資源外交を進め、国連平和維持活動(PKO)に積極参加、政府開発援助(ODA)を拡大。
一、南北統一は7000万(南北)国民の念願。南北関係はより生産的に発展しなければならない。理念でなく実用の物差しで解決を図る。南北統一の基盤作りが目標。
一、「非核・開放3000」の構想通り、北朝鮮が核放棄と開放の道を選べば南北協力に新たな地平が開かれる。国際社会と協力し、10年以内に北朝鮮住民の所得が3000ドルになるよう助ける。
一、南北首脳はいつでも会い、心を開き話さねばならない。機会は開かれている。
一、その日の食事にさえ困った田舎の少年が大統領になった。韓国は夢を実現できる。先進化に向けた大前進が始まった。「漢江の奇跡」を超え、新たな神話に向け、ともに進もう。
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2008022501000298_Detail.html
CNN.co.jp:韓国の李大統領が就任 実用主義への転換表明
韓国の李大統領が就任 実用主義への転換表明
(CNN) 韓国の李明博大統領(66)の就任式が25日午前、首都ソウル市内の国会前広場で盛大に行われた。式典には市民のほか、福田康夫首相やライス米国務長官、中国の唐家セン国務委員などの各国指導者など約6万人が出席した。聯合ニュースとAPが伝えた。
式典では、伝統芸能やヒップホップダンスが祝賀ムードを演出した。李大統領は就任演説で、経済再生や対米関係の強化に取り組み、北朝鮮に対しては核放棄と開放を促す姿勢を表明し、10年間続いたリベラル路線から実用主義への転換を印象付けた。
李大統領は経済再生の具体策としては、税制・行政改革や外国投資誘致を挙げた。韓国の経済成長率は2006年に5%、07年に4.9%だったが、李大統領は低いとしている。
李大統領はこの後、訪韓中の福田首相との初の首脳会談に臨む。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200802250008.html
YONHAP NEWS
就任式の李大統領「理念の時代を超え実用の時代へ」
【ソウル25日聯合】李明博(イ・ミョンバク)大統領は25日午前、国会議事堂で国内外の貴賓や一般国民ら5万人余りが見守る中で就任式に臨み、任期5年の第17代大統領に正式就任した。経済再生と実用主義を掲げる李明博政府では、建国60年にわたり遂げてきた産業化と民主化に次ぎ、先進化へともう一段階国力を飛躍させようという大々的な変化が予想される。
李大統領は同日零時をもち、盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領から大統領としてのすべての法的権限を引き継ぎ、軍統帥権者として合同参謀本部の指揮統制室の勤務状況を点検し、南極の世宗基地の勤務者を激励することで業務を開始した。
李大統領は「先進化の道、ともに開いていきましょう」と題する就任の辞で、5大国政方向として、仕える政府、経済発展と社会統合、文化暢達と科学発展、しっかりした安保と平和統一基盤の造成、国際社会の責任ある一員としての人類共栄への貢献を掲げた。「大韓民国大統領として新たな60年を始める初年の2008年を大韓民国の先進化元年として宣布する」と述べ、産業化と民主化の結実を大切に育て、豊かさと配慮、品格溢れる国を目指し壮厳たる出発を宣言するとした。この10年に時には挫折もあったが、これからは成就の喜びだけでなく失敗の痛みまでも資産として再び始めるとし、「理念の時代」を超え「実用の時代」に進むべきだと強調している。協力と調和に向けた実用精神で階層の葛藤(かっとう)を溶かし強硬な闘争を解決していくと述べ、和合の中の前進を約束した。国民に対し、向こう60年の国運を左右する分かれ道で歴史的な峠を乗り越えるため、さらに積極的に変化に乗り出してほしいと呼びかけ、その方向は開放と自律、創意だとして大々的な革新を予告した。
経済再生に関しては、新成長の動力確保と雇用創出の必要性を指摘した。各種の規制の不用な部分と、不必要な政府業務の民間移譲、公共部門の競争導入、税金の減免、企業投資促進に向けた市場と制度的環境の改善、労使文化の自律的な改善、中小企業の成長促進、自由貿易交渉を通じた国富拡大、農林水産業の競争力向上などを提示した。
一方、新たな外交指標としては「グローバル外交」を掲げた。さらに広い視野と能動的な姿勢で国際社会と交流するとの説明に続き、米国とは伝統的な友好関係を未来志向的な同盟関係に発展強化させ、戦略的な同盟関係を固めると述べた。日本、中国、ロシアともそれぞれ協力関係を強化し、東アジアの平和と共同繁栄を模索すると説明した。
北朝鮮との関係については、理念という定規ではなく、実用の定規で解決するとしている。李大統領は「『非核・開放・3000構想』で示した通り、北朝鮮が核を放棄し解放の道を選べば、南北協力に新たな地平が開かれるだろう」と述べ、まず核を廃棄するよう北朝鮮に求めた。南北の政治指導者は、7000万の国民がどうすればより良く生きられるか、互いに尊重しながら統一の扉を開けるかについて、考えを交換する必要があるとした。そのためには「南北首脳がいつでも会い、胸を開いて話すべきで、その機会は開かれている」とし、南北首脳会談に対し開放的な姿勢を示した。
教育改革の重要性や科学技術の創意的な力量拡大、未来志向的な国土構造の改編、親環境や親文化基調の維持、環境配慮の政策推進などを通じた文化大国の基盤固めも約束した。また、消耗的な政治慣行とは思い切って決別すべきだと強調し、与野を超え対話の扉を開き、国会と協力して司法の意味を尊重すると述べた。
李大統領はあいさつの最後を、「われわれの時代的課題、大韓民国の先進化に向けた大前進が始まった。漢江の奇跡を超える、朝鮮半島の新たな神話を目指し、われわれ全員がともに進もう。わたし、李明博が先頭に立つ」と締めくくった。
李大統領は午前に国立顕忠院を参拝後、国会議事堂で大統領就任の宣誓を行った。就任式には歴代大統領や司法・立法・行政の長をはじめ、日本の福田康夫首相、モンゴルのエンフバヤル大統領、カンボジアのフン・セン首相、米国のライス国務長官、中国の唐家セン国務委員らが出席した。
http://japanese.yonhapnews.co.kr/Politics2/2008/02/25/0900000000AJP20080225000900882.HTML
李明博大統領、「大韓民国先進化元年」を宣言 | Chosun Online | 朝鮮日報
李明博(イ・ミョンバク)大統領は25日午前11時、国会議事堂で就任式に臨み、任期5年の第17代大統領に正式に就任した。
就任式には盧武鉉(ノ・ムヒョン)、金大中(キム・デジュン)、金泳三(キム・ヨンサム)、全斗煥(チョン・ドゥファン)の前・元大統領や、ウズベキスタンのイスラム・カリモフ大統領、モンゴルのナンバリーン・エンフバヤル大統領、カンボジアのサムデク・フン・セン首相、日本の福田康夫首相、ロシアのヴィクトル・ズプコフ首相、インドネシアのムハマド・ユスフ・カラ副大統領ら国内外の来賓と一般国民約5万人が出席した。
李大統領は同日午前0時に盧武鉉前大統領から軍統帥権をはじめとする大統領の全権限を引き継ぎ、合同参謀本部指揮統制室の勤務状況を視察、南極にある世宗基地に激励の電話をかけ、大統領としての仕事を開始した。
李大統領は「先進化の道、共に切り開いていこう」という題の就任あいさつで「大韓民国大統領として、新たな60年が始まる初年度である2008年を“大韓民国先進化元年”と宣言する。産業化と民主化の実を大事に育て、それぞれが進んで自分の役割を果たし、公共福利のため協力する社会、豊かさと思いやりと品格にあふれる国に向け、厳かな出発を宣言する」と述べた。
李大統領は▲国民に仕え、国を平安にする▲経済を発展させ、社会を統合する▲文化を育て、科学技術を発展させる▲安全保障を強固にし、平和統一の基盤を固める▲ 国際社会に対する責任を果たし、人類共栄に貢献することを約束した。
http://www.chosunonline.com/article/20080225000044
関連記事:
‘南北指導者の協調を’李明博大統領 独占インタビュー | Japanese JoongAngIlbo | 中央日報
「7000万人のわが民族の幸せな暮らしを実現させるために南北の指導者が共に悩まなければ」
李大統領、ニューズウィーク会見
25日、就任する李明博(イ・ミョンバク)大統領が当選後、国内外のマスコミとしては初めて『ニューズウィーク』の単独インタビューに応じた。
李大統領は「南北指導者は7000万人の国民がどうすれば幸せに暮らせるのかを共に悩まなければならない」という考えを強く示した。李大統領はまた「そのためには韓半島から核をなくさなければならない」と明言し「実質的な効果があるならば南北首脳が任期中に1度と言わず頻繁に会うことができるだろう」と語った。
李大統領は「大韓民国の経済は世界金融危機、原油価格と資材価格の上昇など、難しい環境からのスタートだが、国家の競争力を回復するために努力する」と決意を示した。
インタビューは20日、ソウル通義洞にある次期大統領事務所で『ニューズウィーク』のクリスチャン・キャリル東京支局長とイ・ビョンジョンソウル特派員が出席して行われた。インタビューの全文は26日に発売される『ニューズウィーク韓国版』に掲載される予定だ。『ニューズウィーク韓国版』は『中央日報時事メディア』が発刊している時事週刊誌だ。
次はインタビューの概要。
−−「グローバルコリアビジョン」に関心が高いが、韓国をどのように変えようとしているのか。
「韓国は国土が狭く、人口が多い上に資源がない。より積極的に国際化の波に乗り、国外に向けて働きかけていかなければならない。国際社会で韓国の経済水準に見合った義務も果たしたい。PKO、大量破壊兵器、麻薬、特にテロと関連した国際的な協調に積極的に取り組んでいく計画だ」
−−5年後の韓国の姿をイメージすると。
「韓国経済は世界経済と共に歩まなくてはならない。もしかしたら今は世界金融危機や原油価格、原資材価格の上昇などとても苦しい状況からのスタートかもしれない。このような時代に見合う国家競争力を取り戻すために努力したい」
−−747経済活性化計画はどのように推進されるのか。
「これまで10年間の落ち着いた反企業てきなムードを取り除き、改革を意欲的に進めたならば5年以内に目立った成果が生まれるはずだ。企業の投資活性化を導き、良い働き口の供給が何より急がれている」
−−小さな政府、規制を撤廃するための障害物は何か。
「改革を推進すれば成果に先立って副作用が起きる場合がある。国民の支持を保ち、既得権層の反発をとりなすことが重要だ。被害を受ける階層には適切な補償を行い、社会的な協調を保つことも重要だ」
−−目の前に核問題が横たわっている中で開城(ケソン)プロジェクトを拡大することができるか。
「南北の核問題により開城工業団地が中断されることはないだろう。しかし韓国政府は韓半島に核があってはならないという国際社会の認識と考えを共にしている」
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=96501&servcode=200§code=200
岩手日報ニュース
シャトル外交再開で合意 首相、李大統領と初会談
【ソウル25日共同】福田康夫首相は25日午後、就任式を終えたばかりの李明博韓国新大統領とソウル市内の青瓦台(大統領官邸)で会談する。双方は李大統領の4月下旬来日を視野に、首脳同士が定期的に相互訪問する「シャトル外交」再開で合意。首相は今年後半に再び訪韓する意向を伝え、李大統領と相互信頼を基盤にした未来志向の「日韓新時代」を切り開くことを確認する。
同時に、日韓経済の「相互依存」の深化を踏まえ、2004年から中断している日韓経済連携協定(EPA)締結交渉の早期再開を目指して検討作業を加速させることでも一致する見通しだ。
北朝鮮の核問題をめぐっては、6カ国協議を通じた平和的解決を目指して日米韓3カ国が緊密に連携していくことを確認。福田首相は日朝平壌宣言に基づき、拉致、核、ミサイル問題を解決して国交正常化する方針を説明し、理解を求める。
http://www.iwate-np.co.jp/newspack/cgi-bin/newspack_s.cgi?s_politics_l+CN2008022501000243_1
YONHAP NEWS
「未来志向的韓日関係構築が重要」福田首相が会見
【東京22日聯合】日本の福田康夫首相は22日、韓日両国の関係について、過去を直視して韓国民の心情を理解し、反省すべきことは反省しながら、未来志向的な友好協力関係を構築することが重要だとの認識を示した。福田首相は韓国訪問を前に、韓国メディアの日本特派員らとの共同インタビューに応じた。両国間には未来に向かってともに協力できる可能性があると指摘し、その可能性を大きくすることが重要であり、どのような協力関係を構築していくことが必要なのか考えるべきだと述べた。
福田首相は特に、過去史問題に対する日本政府の謝罪の用意について「韓国民の心情を理解し、謙虚に受け止める。しかし言葉で言うのが重要なのか、そうした心を持って未来に向かってよい関係を維持することが重要なのか、韓国民もよく理解してくれるものと考える」と述べた。日本は過去に不幸な時期があったが、この60年間余りに国際社会で評価を受けるだけの貢献も多くしてきたと強調し、「韓国もアジアの成熟した主要国であり隣人として、近隣国とアジア地域に対し日本とともに協力していくべきだ」との考えを示した。両国が相互協力できる分野として、経済だけでなく、保健福祉、衛生などを例に挙げた。
北朝鮮との関係については、いくつかの問題を抱えているが、忍耐心をもって対話を通じて解決していくよう努力したいと述べ、小泉政権、安倍政権と続いた強硬路線から融和路線を取ることを示唆した。特に2002年9月の日朝平壌宣言の具体的な実践の重要性を強調し、宣言は北朝鮮にとっても悪いことはなにもなく、とてもよい内容であることから、宣言の履行に努力すべきだと促した。北朝鮮の核問題については、韓国、米国、日本が協力して6カ国協議で約束した実践策を着実に履行していけるようにする考えを明らかにした。
在日韓国・朝鮮人の最大関心事である地方参政権付与問題に関しては、日本の国家制度の根幹にかかわる問題のため、今後深く議論していくべきだと慎重な姿勢を見せた。
福田首相は李明博(イ・ミョンバク)次期大統領の就任式出席のため24日に韓国入りし、25日の就任式出席後に青瓦台で韓日首脳会談に臨む予定だ。首脳会談では、新たな両国関係をテーマに、未来志向的関係構築について幅広く意見を交わす方針だ。
http://japanese.yonhapnews.co.kr/relation/2008/02/22/0400000000AJP20080222004000882.HTML