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民労党シム議員、新たな進歩政党への合流示唆−朝鮮日報
民主労働党のシム・サンジョン非常対策委員会代表は4日、代表の辞職会見中、終始一貫して暗い表情だった。「大統領選挙での惨敗さえも否定される党大会を見て、党の革新を期待するすべての国民の皆さんに申し訳ない」と語ったときには、90度の角度で頭を下げた。前日に開催された党大会で、一心会事件に関係した党員の除名など、自らが提出した革新案が否決されたことに対する無念の思いを表現したものだ。
シム代表は、「今回の大統領選で国民から受けた最後通牒を謙虚に受け入れ、信頼できる進歩政党として新しく生まれ変わろうとする期待と希望を成し遂げることができないまま辞職することになった」と述べ、党内で多数を占める自主派(NL)を非難した。さらに「国家保安法という言葉が出れば、実際の事実関係を無視して逸脱行為も容認しなければならず、党員の個人情報や党内の機密を外部(北朝鮮)に手渡して指示を仰ぎながら活動した人に対しても、そのような行為に対して問い詰めることもできないという逆説に言葉を失った」と語った。
シム代表は、「大統領選の際にもコリア連邦共和国などといったスローガンをマスコミに流し、民衆の生活を中心に考える政党としての価値や意志が国民に伝わらなかった」と述べ、自主派のいわゆる北朝鮮追従路線である「従北主義」を非難した。その一方で「3日の党大会が党を生まれ変わらせる最後のチャンスだった」と振り返った。
また「当分は今後どうするかについて考えたい」と述べたが、党の内外では離党するだろうとの見方が支配的だ。シム代表の辞職は、自らが属する平等派(PD)内部では集団離党のサインとして受け取られている。この日民労党のホームページには、離党するという書き込みが相次ぎ、党執行部に対しては離党手続きの方法について問い合わせる電話が相次いだ。ソウル市西大門区、竜山区、麻浦区、恩平区地域では100人以上の党員が集団で離党するとされ、江原道東海市や京畿道議政府市は地域委員会の解散まで決議した。ハンギョレ企画委員であるホン・セファ氏も5日に離党することが分かった。
集団離党は新しい進歩政党の結成につながるとみられる。2日に離党した趙承洙(チョ・スンス)前議員と金炯卓(キム・ヒョンタク)前報道官らは、すでに新しい組織作りに入っている。シム代表はこの日、「革新案は否決されたが、われわれが進むべき道は一層はっきりした。国民に約束した通り、信頼できる進歩政治の新しい道を切り開いていく」と語り、新党への合流を示唆した。「シム代表の革新案が否決されたなら、自分がいるべき地位も別の場所になるだろう」とかねてから表明していた魯会燦(ノ・フェチャン)議員も、新党への合流に向けて思い悩んでいるという。また、朴用鎮(パク・ヨンジン)前報道官ら平等派所属のソウル地域委員長ら20数人も行動を共にする動きをみせている。シム議員や魯議員は比例代表のため、離党した場合には議員としての職を失うことになる。
黄大振(ファン・デジン)記者
http://www.chosunonline.com/article/20080205000044
離党表明の魯会燦議員「民労党はタイタニック号」− 朝鮮日報
民主労働党の魯会燦(ノ・フェチャン)議員は5日、「今月3日の党大会で、(党内の多数派である民族解放派〈NL派〉は)まともな進歩政党に生まれ変わろうという国民の声を黙殺し、党の存在意義を否定した。国民の前で土下座して謝罪したい気持ちであると同時に、新たな道へ踏み出す決意を固めた」と述べ、離党する意向を明らかにした。
一方、今月1日に同党を離党した趙承洙(チョ・スンス)元議員はこの日、蔚山で記者懇談会を開き、「遅くとも3月中旬までに、労働者と国民生活を守る新たな進歩政党を結成し、総選挙に臨むつもりだ」と述べた。また、趙元議員は「旧正月の連休明けには民労党からの離党の動きが相次ぐだろう」と語った。
前日に平等派(PD派)に属する非常対策委員会のシム・サンジョン代表が辞任したのに続き、同じくPD派に属する魯議員も、NL派が「北朝鮮追従路線の清算」を拒否したのに反発して離党の意向を表明し、また趙元議員が新党結成の意向を明らかにしたことで、同党の分裂は急速に進むものとみられる。
魯議員はこの日、国会内で記者会見を開き、「(NL派は)先の大統領選で労働者や庶民が下した冷酷な評価に対し、“反省すべきことは特にない”という傲慢(ごうまん)な姿勢を示し、党の機密を北朝鮮側の関係者に渡した者たちを除名しようというシム代表の改革案も否決した」とNL派を批判し、「今や、組織を守ろうという論理に縛られ、組織が病んでいくのをただ黙認してきた過去から決別すべきときだ」と述べた。その上で、「沈没していくタイタニック号のような民労党から、乗客たちを安全に避難させた上で、最後に船から脱出する」とし、「反NL派」を説得して集団で離党することも示唆した。
この日、魯議員が同党の現職議員としては初めて離党の意向を表明したことで、党員たちの離党も相次いだ。朴用鎮(パク・ヨンジン)元スポークスマンら、ソウル地域の立候補予定者や、各地域の委員長など約20人はこの日、「民労党は死んだ」と述べ離党を宣言した。また、同党の支持基盤である蔚山・釜山地域の党員約140人も集団で離党した。これまでに全国で離党した党員は1700人余りに上るという。一方、同党のホームページにはこの日、離党の意向を明らかにした党員たちからのアクセスが集中し、一時アクセス不能になった。今後もこうした動きはしばらく続くとみられる。
http://www.chosunonline.com/article/20080206000048