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＜キム・ドゥウの時視各角＞
本当に韓国左派陣営がこんなに早くも奈落の底に落ちるとは思わなかった。これでは４月の総選で大統領選挙惨敗よりもひどい絶望を味わうことになる。その瞬間、進歩左派は没落の道に入る。
左派の人的資産はすでに限界を表している。人的資産までほとんど政治に投入された結果だ。１９７０年代と８０年代、運動圏出身のうち名望家にして在野に残った人はあまりいない。直接政治に輸血されただけでも１９８７年、９１年、９７年、２０００年、２００２年、２００７年大統領選挙まで数えられないほどだ。１０年執権の歳月の間、権力周辺で甘い環境に酔った人がどれほど多かったか。その対価を支払っている。存立の危機にあった進歩左派に新しい道を提示してくれる理論家も、輸血される人物もいなくなったのだ。
大統合民主新党を見よ。国民は大統領選挙を通じて破産を宣告したが、いざ当事者たちは残ったかすでもわれ先に拾って食べようと大騒ぎだ。党の重鎮という者たちは、この渦中でも党代表席によだれを垂らし、各派閥はこの隙に党権を握ろうという欲を露骨に表している。法定管理に入った企業が回生するつもりはなく、社長席を互いに占めようとみにくい戦争をしている格好だ。集団指導体制だの、単一性集団指導体制だの何の利益があるというのか。党代表を大統領候補者選挙で選出しようが、合意して推戴しようが、国民とは何の関係もない。
親盧勢力を２選に追い出すからといって国民に感興でも与えようか。民主党を壊してウリ党を作った人々、弾劾の向かい風のおかげで国会議員職をただでやっていたような１選議員が大部分を占めているのに、である。盧政権で総理や長官、党議長をした人々をスケープゴートにして自分たちだけ生き残ろうという狡い手にすぎない。今、新党で行われているすべてのことが国民とは距離が遠い“彼らだけのゲーム”であるだけだ。
まだ懲りないようだ。野党になったという実感がまだわかないようでもある。大統領選挙以後、国民にあわれに思われるよりますます冷笑されているという事実を彼らは全く感じることができないようだ。今回の大統領選挙で李明博（イ・ミョンバク）、李会昌（イ・フェチャン）候補の得票率が６３％だ。もしかしたら進歩左派政党は居場所さえ消えてしまうかもしれない絶体絶命の状況だ。
第２次世界大戦後、日本の自民党の長期執権を唯一牽制したのが社会党だ。その社会党が９６年以後には日本の政治で姿さえ見つけにくいほど没落した。西欧の左派政党よりもっと左派の理念で武装し、社会経済的変化に鈍感だったからだ。彼らは６０〜７０年代、日本の高度成長期にも日米安保条約反対、自衛隊廃止、非武装中立などにはまっていた。「福祉政策は社会主義への移行を妨げ、むしろ資本主義体制を強化する」と排撃した。結局、福祉政策は自民党の手に渡り、社会党の支持基盤は崩れた。９４年、自民党の分党で少しの間執権することができたが、大勢をひっくり返すには遅かった。自ら変化に失敗して自滅してしまったのだ。
新党がその道を歩いている。対北問題に重点を置き、経済争点にそっぽを向いた。進歩左派の役割でなければならない福祉問題を浮上させるのにも失敗した。これでは総選で再起しにくい上、新しい政府が市場万能主義になったり実績主義の無理な景気浮揚をさせたりする場合でも、牽制する勢力でさえなくなる。
左の翼と右の翼で一緒に飛ぶのが元気な社会だ。それで国民がうまく進歩左派を復活させてくれるとでも？ 途方もない勘違いをするな。国民は何の希望もない政党に票を与えるほどばかではない。保守両党時代が来ることもある状況だ。ただでさえ困難なのになぜこんなに苛酷に責めるのだと悪く思うことはない。韓国社会の発展のためにもむなしく崩れてはいけないと思って言っているのだ。進歩左派が過去の栄華をすっかり忘れ、新たに生まれなければ日本社会党のようになってしまう。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=94604&servcode=100§code=140
※コメント：
＞西欧の左派政党よりもっと左派の理念で武装し、社会経済的変化に鈍感だったからだ。彼らは６０〜７０年代、日本の高度成長期にも日米安保条約反対、自衛隊廃止、非武装中立などにはまっていた。「福祉政策は社会主義への移行を妨げ、むしろ資本主義体制を強化する」と排撃した。結局、福祉政策は自民党の手に渡り、社会党の支持基盤は崩れた。
完全に正しい認識。
欧州型社民主義を目指した社会党右派は民主党へ。
ソ連型社会主義を目指した社会党左派は社民党になった。
以降、「西欧の左派政党よりもっと左派」であるはずの社民党が欧州型社民主義を名乗るという混乱する事態になった。
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