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(回答先: 民主労働党、党内に亀裂「親北勢力と決別しなければ未来はない」 -朝鮮日報、レイバーネット(日本左派と違って現実的路線) 投稿者 桐島夏樹 日時 2007 年 12 月 28 日 00:19:26)
民主労働党進歩政治研究所長の趙承洙(チョ・スンス)元議員が先日、大統領選挙で民主労働党が惨敗したことについて、「今の民主労働党は親北朝鮮勢力に掌握されている」とするとともに「これら勢力と決別しないかぎり、民主労働党が国民の信頼を得ることはできない」と語った。
民主労働党は5年前、2002年の大統領選挙の際に3.9%の得票率を達成し、2004年の総選挙では選挙区で4.3%、比例区で13%の得票率を得て躍進した。10議席を得て、史上初の国会進出をも果たした、しかし今回の大統領選挙では3.0%という低調な得票率にとどまり、5年前よりも低い水準に落ち込んだ。こうした流れは、今回の大統領選以降も続きそうな情勢だ。民主労働党は来年4月の国会議員総選挙でも、惨敗の危機に面しているという。
国民はこれまで民主労働党の本来の姿には見て見ぬふりをし、既存の政党の不正や政争に対する対案として民主労働党に支持を寄せてきた。しかし国民はこの4年間に民主労働党がどんな党であるかを把握してしまった。
2006年10月、国家情報院は民主労働党の前中央委員をスパイ容疑で逮捕した。すると民主労働党の党員らは国家情報院に押しかけ、デモを行った。デモ隊の中にはその翌日にスパイ容疑者として逮捕されることになる事務副総長も含まれていた。大法院(最高裁判所)はこの2人がスパイ行為を働いたとの判断を下した。スパイが、すでに逮捕されたスパイを釈放させようと国家情報院に押しかけていたことになる。これら容疑者に対する裁判では民主労働党が法定に押し寄せ、裁判場で「この○○野郎、米帝の手先目が」と叫んだ。金正日(キム・ジョンイル)総書記に対する忠誠を誓ったスパイたちに対しても、「ファイティング(がんばれ)」と呼びかけた。
その後、韓国の要人暗殺やメディアに対する爆破テロを計画した民主労働党員が摘発された。この人物はテロの標的に定めた人物の自宅を下見し、銃器の購入を試みていた。また北朝鮮による核実験の後で北朝鮮を訪問した民主労働党員は、最初に金日成(キム・イルソン)の生家を訪問した。そして「韓半島(朝鮮半島)に核危機が生じたのは、米国の責任」とする声明を発表した。
民主労働党と一心同体の関係にある全国民主労働組合総連合(民主労総)は、韓米自由貿易協定(FTA)反対デモに参加していて自殺した人物の家族が、反米色のない家族中心の葬式を行ったのに反発し、支給することになっていた医療費の支払いを拒否した。そして空のひつぎを担いで米軍基地前でデモを行った。
ヨーロッパの左派政党は、北朝鮮の核問題について、保守派以上に反発している。また人権を重要視する進歩主義の立場から、国民の人権を踏みにじり、指導者が権力を世襲することを容認できないとの姿勢を明らかにしている。一方、韓国の民主労働党が、そうした基本理念にもあわない親北朝鮮路線をとっているのは、党の指導部を民族解放派(NL派)が牛耳っているからだ。
NL派の源流は80年代に「偉大なる首領・金日成同志」と叫んでいた「主体思想派」だ。NL派は民主労働党の内部から親北朝鮮路線に対する問題提起が上がるたびに、数的に優位な立場を利用して、これを圧殺してきた。趙元議員は「民主労働党を主導してきたNL派系の人々は、党を政党ではなく(韓国内における)議会党争のための前線機構と見なしてきた」と語った。民主労働党がこうした勢力と決別し、真の進歩・左派政党に生まれ変わらない限り、大韓民国の国民の信頼や支持を得ることはできないだろう。
http://www.chosunonline.com/article/20071228000049