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「歴史は繰り返される」とよくいわれる。 中国との関係でこの命題が成立するかどうかは、最近のある‘事件’に注目せざるを得ない。
李明博(イ・ミョンバク)次期大統領と寧賦魁駐韓中国大使が21日に会談した。 寧大使はこの席で「大統領就任前に特使を派遣してくれれば、次期政府の中韓関係について…」と話した。 これを発表した朴亨凵iパク・ヒョンジュン)報道官は「…特使派遣を要請した」と説明した。
次期韓国大統領に外国の大使がまず特使の派遣を要請するのは極めて異例だ。 韓国の次期大統領には相手国がまず特使を送って当選を祝い、次期政府のことについて話し合うのが一般的な順序だ。 こうした常識的な慣例は大きな力を持つ米国でも破ることはない。
中国がこれを無視して当選者側の特使をまず受けると言い出したのは理解しがたいことだ。 やや誇張するなら、中国統一王朝に朝貢をして冊封を受けた過去の朝鮮の姿を思い出させる。
過去20年間の経済成長と国力の伸張で、中国が自ら世界最高の国だと考えているのかもしれない。 そうでなければ韓国の地位が相対的に大きく低下したとも考えられる。
中国大使館側は26日、これに関し「過去の金大中(キム・デジュン)・盧武鉉(ノ・ムヒョン)当選者の時も同じ提案をした」と説明した。 先に特使を受けるという中国の立場は遠い昔から続いてきたが、韓国人はこうした中国の態度に鈍くなっている、ということだ。
人民日報傘下の国際ニュース専門紙、環球時報はこのように報道した。 「李明博次期大統領が米国のブッシュ大統領と電話をし、日本の福田首相とも話した…中国は抜けた。 なぜ中国は抜いたのか?(韓国にとっては)中国はなくても構わないということか?」(12月25日付)という報道は、ブッシュ大統領と福田首相が李明博当選者に先に電話をかけてきた点を取材もしない中国記者の放漫さから出てきたようだ。 そうだしても、慣例を無視したまま自国中心に国際関係を把握しようという中国メディア関係者の無礼さと良くない印象は消えない。
政治・経済など全方向で韓国と中国は近づいている。 それでも慣例に外れる中国の立場に目をつぶることはできない。 強大化する中国に対して声を上げるための最善の方法は何か。 結局、自ら強くなることしかない。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=94229&servcode=100§code=120