★阿修羅♪ > アジア10 > 104.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
韓国大統領選、勝負は決まった? - OhmyNews:オーマイニュース
5年に一度のお祭り、第17代大統領選挙(12月19日投開日)まで残り少ない韓国。しかし、過去のような熱気や騒ぎは見当たらず、「祭り」と称されてきた伝統がいよいよ崩れそうだ。
投開日前の7日間、世論調査公表が禁止される改正公職選挙法によって12日韓国マスコミ各社は、最後の世論調査を行った。結果は、相変わらず「1強2中」。
1強は、もちろん野党ハンナラ党の公式候補・李明博(イ・ミョンバク)元ソウル市長である。
世論調査に定評のあるCBS(キリスト放送局)が世論調査会社・リアルメーターに依頼し、11〜12日全国19才以上の男女1073人を対象に実施した電話面接調査の結果は、以下の通り。有効回答率は23.5%。
ハンナラ党の李明博 45.0%
大統合民主新党(与党)の鄭東泳(チョン・ドンヨン) 16.0%
無所属の李会昌(イ・フェチャン) 12.9%
創造韓国党の文国現(ムン・グクヒョン) 7.3%
民主労働党の権永吉(クォン・ヨンギル) 2.0%
民主党の李仁済(イ・インジェ) 0.6%
また、同日に中央日報とSBSがTNSコリアに、朝鮮日報が韓国キャラップに依頼した世論調査結果も発表された。
李明博 44.7%
鄭東泳 15.7%
李会昌 13.1%
文国現 5.9%
権永吉 3.1%
李仁済 0.8%
(TNSコリア結果、11〜12日、有権者5000人、有効回答率17.7%)
李明博 45.4%
鄭東泳 17.5%
李会昌 13.6%
文国現 6.7%
権永吉 3.9%
李仁済 0.9%
(韓国ギャラップ結果、12日、有権者1035人、有効回答率21.1%)
第17代韓国大統領は、保守派の李明博氏?
どこを見ても韓国社会を大きく揺るがそうなでき事がない限り、李明博氏の勝利が予想される結果である。イギリスのオンライン・ベッティングサイトOLBGでも李明博候補が1.15倍の配当率となっている。
株価操作で問題となった上場企業・株式会社BBKの実所有主などの疑惑が付きまとったものの、「本命は、李明博」という事実は変わらない。
また、保守派の李明博氏に対して進歩派候補が1人に絞れないのも李氏の圧勝を裏付ける根拠となっている。
軍事政権が倒れた1987年以来、国民の直接選挙によって大統領を選出してきた韓国は、保守派と進歩派の力が拮抗。その力が、全力でぶつかり合うのが「大統領選挙」で、各陣営から1人ずつ候補が出てくる場合、50〜200万票以内で決着が付く、いわば「名勝負」が広げられてきたのである。
しかし、今回はどうしても進歩派が1人に絞れないようだ。先日、東京で記者と会った韓国オーマイニュースのチェ・ジョング理事は「世論調査2位の鄭東泳氏と4位の文国現氏が『候補単一化』をすれば、シナジー(相乗)効果もあって面白い勝負になるかも知れないが、そういう雰囲気ではない」と言う。
匿名を条件に進歩派の市民・社会団体の関係者も本音をこぼした。
「保守派の李会昌が単独に出馬すると聞いた時、勝てるかも、と希望もあった。しかし、あっちがせっかく分裂してくれたのに、こっちがまったく噛み合わない。多分、候補単一化は無理だと思う。実は、みんな今回は負けるんだろうと思っている」
大どんでん返しの余地はある?
どころが、12日の世論調査結果が出た直後、勝利を確信したのか、今までいくら小さいことでも気をつけてきた李明博陣営の動きがいきなり傲慢となった指摘もある。
YouTubeに公開されたパク・ヨンソン議員の「暴露」動画。韓国検察すら「容疑なし」と発表した「械BKと李明博候補」の関係が生々しく語られた。(YouTubeキャプチャ画面)
複数の韓国マスコミ関係者は、「李明博氏が大統領になることはほぼ確定。しかし、今までどんな小さいことでも発言に注意してきた李氏の言動が急にデカくなってきた。わずか7日だが、まだ7日も残っている。何が起きるかわからないのが韓国大統領選だからね」と口を揃える。
実際、李明博氏は、13日の南の慶南・ブサン遊説で「私に投票しない人は、投票所に行かなくてもよい。割込みしたもの(保守派の李会昌候補)に投票するなら、私にせよ」など過激な発言を連発した。
また、大統合民主新党のパク・ヨンソン議員(元アナウンサー)は、前述した「BBKと李明博氏の関係」を暴露する動画をYouTubeにあげ、ネットを中心に波紋が広がっている。
動画は「BBKと私は全く関係がない」という李明博氏の主張を裏切る内容。
パク氏は「2000年7月、BBKを取材した時、李氏は『私が会長です』と挨拶し、インタビューを行った。映像がウソをつくはずがないんじゃないか」と話している。
ハンナラ党は、直ちに選挙法違反として選挙管理委員会に告発したが、13日、選管委は「虚偽と判断できないため、選挙法違反ではない」という見解を示した。
19日まで待つしかない
いずれにせよ、本命は李明博氏であることは、間違いない。しかし、1987年以来、韓国大統領選挙は、常にドラマティックな展開で最後の最後まで「何かが起きるかも」と、国民をハラハラさせてきた。
オーマイニュースのオ・ヨンホ代表は「韓国国民はつまらない大統領選挙を許さない」という。これが正解かもしれない。19日にならないと、誰もが確信しかねない韓国大統領選挙。
果たして青瓦台の新しい主人になる人は?
http://www.ohmynews.co.jp/news/20071213/18499